負け犬的映画偏愛録

崖っぷちの負け犬が、負け犬的な目線で偏愛する映画のことを好き放題のたまう映画録。

サスペンス

負け犬も肌の色を超えたリスペクトに涙「夜の大捜査線」

南部の夜の熱気、トップアクターたちのベストパフォーマンス、鮮烈なキャメラ、そしてクインシー・ジョーンズの音楽、来たる黄金の70年代の到来を告げる傑作! (評価 78点) イン・ザ・ヒート・オブ・ザ・ナイト 白と黒のバラード イン・ザ・ヒート・オ…

負け犬の背筋も凍るちゃぶ台返し・・じゃなかった・・どんでん返し!「悪魔のような女」

ラストに待ち受ける衝撃!誰もが大好き、負け犬も三度の飯よりも大大大好きなどんでん返し!たとえ結末を知っていてもサプライズが味わえる、どんでん返しの正統派ともいうべき傑作サスペンス (評価 77点) どんでん返しの解剖学 どんでん返しのパラダイ…

負け犬のこんなサスペンスは如何でしょう?のどかでシュールなネオ・サスペンス「ゴールキーパーの不安」

何も起こらないから面白い。こんなサスペンスが未だかつてあっただろうか。一向に起こらないサスペンスを待ちわびるサスペンスフルな時間。若きヴェンダースの野心と才気、後の北野武の出現の予兆ともなった不思議サスペンス! (評価 72点) ズレそうでズ…

負け犬が写真を撮ったらギョッとするものが写っていた件「欲望」

優れた才能は共鳴し合う、前衛的でアブストラクトな映画のテイストとサスペンス映画の面白さが絶妙に共存する巨匠ミケランジェロ・アントニオーニのモード・サスペンス (評価 78点) 共鳴し合う才能 「欲望」とは・・ 映画におけるプロフェッショナル 見…

負け犬も大興奮!電動ドリルとポルノ女優のいやらしい肢体「ボディ・ダブル」

サイコキラーが電動ドリルで抉るのはゴージャスなポルノ女優の腹!メラニー・グリフィスのナイスバディも拝める、映像の魔術師ブライアン・デ・パルマのキンキーでキッチュなエロチック・サスペンスの怪作!(評価 74点) アメリカン・サイコ ポルノチック…

負け犬の狂人暗殺に命を賭けて散っていったヒーローがナチスにいた件「ワルキューレ」

トム・クルーズ主演、トム様映画であってトム様映画ではない、戦争サスペンスの隠れた秀作(評価 76点) トム様なきトム様映画 ヒトラー暗殺という歴史の闇 トム様の最後 トリビア トム様なきトム様映画 トム・クルーズといえば言わずもがなの泣く子も黙る…

負け犬も実際に人が殺される映像を見て興奮するかもしれない件「テシス」

猟奇殺人実録映像の謎を追う女子学生が踏み込んだのは、人間の残虐趣味の本能を垣間見る暗黒の世界だった。 (評価 78点) 米国でリメイクもされた「オープン・ユア・アイズ」で世界を、そしてそのリメイクで主演を務めたトム・クルーズをも完膚なきまでに…

負け犬のハリウッド随一の超美人監督は午前0時30分に熱くなる件「ゼロ・ダーク・サーティ」

闇の中に響く乾いた銃声!ライブの赤外線映像の圧倒的な臨場感!無傷の勝利に安堵する一人の女の一筋の涙に熱くなる!実録ポリティカル・コンバット・サスペンスの傑作!(評価 84点) アメリカ最大の賞金首ウサーマ・ビン・ラーディンを狙え!そのミッシ…

負け犬の悪夢を予言した勇気あるアメリカンスピリッツに感涙した件「チャイナシンドローム」

迫真のアクチュアリティとエンターティメントの完璧な融合体がここにある!社会に斬りこむアグレッシブなスタンスと上出来な娯楽性。アメリカ映画の王道を示してのけた超傑作! (評価 86点) 悪夢を見事に予言してのけた迫真性。そして、まったく音がない…

負け犬が最後の最後に逃げ込んだのが女性のアソコだったことを知って驚愕したという件「アフターアワーズ」

小さな不条理が雪だるま式に連鎖し最悪のシチュエーションと化す、トワイライゾーン好きには堪らない不条理映画の大傑作! (評価 88点) 平凡なサラリーマン、ポールが体験する悪夢の一夜。巨匠スコセッシが作り出した不条理世界の結末は、腰を抜かさんば…

負け犬の政治スリラーはズッコケモード、憎々しきナチを追う、その心とは?「オデッサファイル」

ナチ再興を目論む秘密組織オデッサを追え!「ジャッカルの日」に次ぐフォーサイスの政治スリラー (評価 70点) ケネディ大統領が暗殺されたその日、ドイツのうらぶれた街の片隅で一人の老人が死んだ。その老人から託されたのはナチの虐殺の所業を克明に記…

負け犬のアホらしき赤と青のサスペンス!「ジャガーノート」

赤と青、どっちを切れば助かるか!生死を分かつ運命は、爆発物処理のプロフェッショナル、ファロンに託された!良質のサスペンスのはずが、実はズッコケすれすれのボーダー・ランナーだった!(評価 59点) 70年代に隆盛を極めたパニック・サスペンス。…

負け犬さんは一休さんのように賢くて才気煥発だったという件「殺人者はライフルを持っている」

使い捨てのC級ホラー・フィルムとネオ実録タッチの犯罪ストーリーが見事に融合する奇跡の結晶を目撃せよ! (評価 80点) スクリーンに映る虚像と、目の前の実像の幻影に屈服する猟奇犯罪者。若き情熱と切れ味鋭い才能のみが成し得る奇跡がここにある。 …

負け犬もめまいを覚えるイリュージョン「愛のメモリー」

これぞ映像マジックの華麗なるタペストリー!映像の魔術師ブライアン・デ・パルマの若き情熱とヒッチコックへの憧れが結実したイリュージョンの世界 (評価 86点) ブライアン・デ・パルマのヒッチコックへの憧憬を独自に換骨奪胎してのけた夢の世界は、た…

負け犬も震撼した恐るべき25才「死刑台のエレベーター」

今なお、燦然と輝くサスペンスの大傑作!タイム・リミットに見事なマルチ・プロット。巷に溢れるソリッド・シチュエーションの先駆けにして最高峰! (評価 84点) 一分の隙も無いプロットに映像、そしてマイルス・デイヴィスのジヤージーな音楽。完璧なる…

負け犬の絶賛と罵倒の悲しきバラード「刑事ジョン・ブック目撃者」

都会の刑事が、ある日突然、文明を拒否し、自給自足の生活を送るアーミッシュのコミュニティで暮らしたら?そんなアイデアと、マイルドな文明批判とを見事にエンターティメントに結実させた傑作映画 (評価 80点) オーストラリアの俊英ピーター・ウィアー…

負け犬の究極の恐るべき決断「未知への飛行/フェイル・セイフ」

手に汗握る釘付け必至の究極のハイテンション!その果てに下された決断に呆然とする112分の超絶サスペンス (評価 87点) これぞシドニー・ルメットの真骨頂!密室で繰り広げられる米ソ首脳会談の圧倒的な緊張感、核ミサイルをめぐる息を呑むサスペンス…

負け犬は夜行性「ナイトクローラー」

この男はワクチンなき現代の病理!コンテンツのみを偏重して突っ走る狂気な社会そのものなのだ (評価 82点) この男が目指すのは、スクープの内容の過激さのヴォルテージ。その過激さのアップだけを目指し、ひたすらに突っ走るこの男の行動は、どこか我々…

負け犬の超新星のビッグバン・セオリー「激突!」

どんなに才能に溢れた人間でも、一生のうちに一度しか出来ない離れ業がある。スピルバーグという天才の人生における離れ業がまさにこの作品だった。 (評価 95点) 超新星ともいうべき才能が、映画の世界に起こしたビッグバンの輝きは今も百万光年の彼方ま…

負け犬の過激なダイエット「マシニスト」

貧困層のやせっぽちの負け犬になるためにダイエットは欠かせない?リアル痩せ男のダイエット型スリラーの秀作 (評価 74点) 「バットマン」でビルドアップされたボディを見せつけていたクリスチャン・ベールの悲惨なほどの過激な痩せぶりにまずは誰もが掴…

負け犬のカゴの中の熟女「不意打ち」

呪われた凶悪無比のサスペンスの傑作。密室監禁モノの圧倒的な釘付け感を体感せよ! (評価 82点) 始まりは何でもないただの停電だった。しかし、そこからたちまち始まるプロットの連鎖で、何の変哲もない日常が、おぞましい非日常へと変容する。このいい…

負け犬のおせち料理はデリシャス「カプリコン・1」

おせち料理は不味いものと相場が決まっている。しかし、こんなにバラエティがあって美味しいおせち料理もあるのだ (評価 84点) 1977年の12月。その年のお正月映画として本作が公開された時、「ロードショー」誌のグラビア特集記事に当時サブカルの…

負け犬の風邪は禁物クシャミだけには気を付けろ「サブウェイ・パニック」

制御不能の地下鉄が突っ走る。70年代パニック・サスペンスの金字塔。車内ではマスクは必ずお付けください (評価 84点) 人間クシャミ一つでエラいことになってしまったという話。たかが風邪とナメるなかれ。それもこれもマスクをしなかったエチケット違…

負け犬さんのそりゃ自分の娘がAVに出てるの見たら親だってビックリするよ「ハードコアの夜」

「オーマイガー!ザッツマイドーター!」娘がAVに出てるのを見せつけられたら泣く親は勿論いるだろうけど、それをきっかけに自分までAV業界に入ろうなんて親がいるのか?(評価 50点) 負け犬は経験ないけど、これだけ巷にAVが溢れてて、引きも切ら…

負け犬さんが解離性同一性障害に悩んでいたことを知ってビックリした件「バウンド」

「マトリックス4」も楽しみだけど、そもそもウォシャウスキー兄弟がウォシャウスキー姉妹に豹変するなんて誰が想像出来ただろう (評価 72点) たまたまあのシルベスター・スタローンとアントニオ・バンデラスの顔合わせが珍しくて「暗殺者」という作品を…

負け犬は歯医者が嫌い「マラソンマン」

拷問マニアと健康志向のアスリート、どちらの方も楽しめるサスペンスって超お得かも (評価 84点) 走るニューヨーカー。一時期、アメリカでジョギングが大ブームになった。それも世界の中心地たるニューヨークで。当時のニューヨーカーたちはとにもかくに…

負け犬がトランプさんに見せたい映画「大統領の陰謀」

まるでわけが分からないのに面白い映画など有り得るのだろうか? (評価 82点) やっぱり電話しているお二人さん 最後まですっとこんな調子。それなのに面白い 今やすっかり負け犬となった元大統領のトランプさん。しばらく吠えていたのに、最近、鳴りを潜…

負け犬の正体はおっちょこちょい「ジャッカルの日」

ゴルゴ13みたいなスゴ腕のスナイパーだと思ったら意外と間抜けだった (評価 70点) 若い頃の一時期、熱心に読んでいた作家がいた。膨大な情報を駆使した政治的スリラーで、情報小説的側面を持つサスペンスというスタイルを確立したフレデリック・フォー…

負け犬はリタイアするのか「ジャッキーブラウン」

ふと見渡すと、広い映画館の中、客が5人しかいなかった。そして、その全員が爆睡していた (評価 82点) 1990年代初頭、あちこちの映画雑誌に見慣れない男の名前が載り始める。サンダンスにデビュー作を引っ下げグランプリを獲得した話題の男との触れ…

負け犬はタンスを運ぶ「水の中のナイフ」

才能の切っ先を肌で感じる陶酔感がたまらない (評価 82点) それがどんなジャンルであれ、優れた才能は鋭く尖っている。芸術に触れる喜びの最上位に、そんな鋭く尖った才気に直に触れる喜びがある。そんな才能と出会った時、皮膚感覚で痛感させてくれる芸…