負け犬的映画偏愛録

崖っぷちの負け犬が、負け犬的な目線で偏愛する映画のことを好き放題のたまう映画録。また、日々のトピックや時事問題に関する雑感を、生き物たちが繰り広げる動物コミックのスタイルでご紹介!どうぞお楽しみください

サスペンス

負け犬の悪夢を予言した勇気あるアメリカンスピリッツに感涙した件「チャイナシンドローム」

迫真のアクチュアリティとエンターティメントの完璧な融合体がここにある!社会に斬りこむアグレッシブなスタンスと上出来な娯楽性。アメリカ映画の王道を示してのけた超傑作! (評価 86点) 悪夢を見事に予言してのけた迫真性。そして、まったく音がない…

負け犬が最後の最後に逃げ込んだのが女性のアソコだったことを知って驚愕したという件「アフターアワーズ」

小さな不条理が雪だるま式に連鎖し最悪のシチュエーションと化す、トワイライゾーン好きには堪らない不条理映画の大傑作! (評価 88点) 平凡なサラリーマン、ポールが体験する悪夢の一夜。巨匠スコセッシが作り出した不条理世界の結末は、腰を抜かさんば…

負け犬の政治スリラーはズッコケモード、憎々しきナチを追う、その心とは?「オデッサファイル」

ナチ再興を目論む秘密組織オデッサを追え!「ジャッカルの日」に次ぐフォーサイスの政治スリラー (評価 70点) ケネディ大統領が暗殺されたその日、ドイツのうらぶれた街の片隅で一人の老人が死んだ。その老人から託されたのはナチの虐殺の所業を克明に記…

負け犬のアホらしき赤と青のサスペンス!「ジャガーノート」

赤と青、どっちを切れば助かるか!生死を分かつ運命は、爆発物処理のプロフェッショナル、ファロンに託された!良質のサスペンスのはずが、実はズッコケすれすれのボーダー・ランナーだった!(評価 59点) 70年代に隆盛を極めたパニック・サスペンス。…

負け犬さんは一休さんのように賢くて才気煥発だったという件「殺人者はライフルを持っている」

使い捨てのC級ホラー・フィルムとネオ実録タッチの犯罪ストーリーが見事に融合する奇跡の結晶を目撃せよ! (評価 80点) スクリーンに映る虚像と、目の前の実像の幻影に屈服する猟奇犯罪者。若き情熱と切れ味鋭い才能のみが成し得る奇跡がここにある。 …

負け犬もめまいを覚えるイリュージョン「愛のメモリー」

これぞ映像マジックの華麗なるタペストリー!映像の魔術師ブライアン・デ・パルマの若き情熱とヒッチコックへの憧れが結実したイリュージョンの世界 (評価 86点) ブライアン・デ・パルマのヒッチコックへの憧憬を独自に換骨奪胎してのけた夢の世界は、た…

負け犬も震撼した恐るべき25才「死刑台のエレベーター」

今なお、燦然と輝くサスペンスの大傑作!タイム・リミットに見事なマルチ・プロット。巷に溢れるソリッド・シチュエーションの先駆けにして最高峰! (評価 84点) 一分の隙も無いプロットに映像、そしてマイルス・デイヴィスのジヤージーな音楽。完璧なる…

負け犬の絶賛と罵倒の悲しきバラード「刑事ジョン・ブック目撃者」

都会の刑事が、ある日突然、文明を拒否し、自給自足の生活を送るアーミッシュのコミュニティで暮らしたら?そんなアイデアと、マイルドな文明批判とを見事にエンターティメントに結実させた傑作映画 (評価 80点) オーストラリアの俊英ピーター・ウィアー…

負け犬の究極の恐るべき決断「未知への飛行/フェイル・セイフ」

手に汗握る釘付け必至の究極のハイテンション!その果てに下された決断に呆然とする112分の超絶サスペンス (評価 87点) これぞシドニー・ルメットの真骨頂!密室で繰り広げられる米ソ首脳会談の圧倒的な緊張感、核ミサイルをめぐる息を呑むサスペンス…

負け犬は夜行性「ナイトクローラー」

この男はワクチンなき現代の病理!コンテンツのみを偏重して突っ走る狂気な社会そのものなのだ (評価 82点) この男が目指すのは、スクープの内容の過激さのヴォルテージ。その過激さのアップだけを目指し、ひたすらに突っ走るこの男の行動は、どこか我々…

負け犬の超新星のビッグバン・セオリー「激突!」

どんなに才能に溢れた人間でも、一生のうちに一度しか出来ない離れ業がある。スピルバーグという天才の人生における離れ業がまさにこの作品だった。 (評価 95点) 超新星ともいうべき才能が、映画の世界に起こしたビッグバンの輝きは今も百万光年の彼方ま…

負け犬の過激なダイエット「マシニスト」

貧困層のやせっぽちの負け犬になるためにダイエットは欠かせない?リアル痩せ男のダイエット型スリラーの秀作 (評価 74点) 「バットマン」でビルドアップされたボディを見せつけていたクリスチャン・ベールの悲惨なほどの過激な痩せぶりにまずは誰もが掴…

負け犬のカゴの中の熟女「不意打ち」

呪われた凶悪無比のサスペンスの傑作。密室監禁モノの圧倒的な釘付け感を体感せよ! (評価 82点) 始まりは何でもないただの停電だった。しかし、そこからたちまち始まるプロットの連鎖で、何の変哲もない日常が、おぞましい非日常へと変容する。このいい…

負け犬のおせち料理はデリシャス「カプリコン・1」

おせち料理は不味いものと相場が決まっている。しかし、こんなにバラエティがあって美味しいおせち料理もあるのだ (評価 84点) 1977年の12月。その年のお正月映画として本作が公開された時、「ロードショー」誌のグラビア特集記事に当時サブカルの…

負け犬の風邪は禁物クシャミだけには気を付けろ「サブウェイ・パニック」

制御不能の地下鉄が突っ走る。70年代パニック・サスペンスの金字塔。車内ではマスクは必ずお付けください (評価 84点) 人間クシャミ一つでエラいことになってしまったという話。たかが風邪とナメるなかれ。それもこれもマスクをしなかったエチケット違…

負け犬さんのそりゃ自分の娘がAVに出てるの見たら親だってビックリするよ「ハードコアの夜」

「オーマイガー!ザッツマイドーター!」娘がAVに出てるのを見せつけられたら泣く親は勿論いるだろうけど、それをきっかけに自分までAV業界に入ろうなんて親がいるのか?(評価 50点) 負け犬は経験ないけど、これだけ巷にAVが溢れてて、引きも切ら…

負け犬さんが解離性同一性障害に悩んでいたことを知ってビックリした件「バウンド」

「マトリックス4」も楽しみだけど、そもそもウォシャウスキー兄弟がウォシャウスキー姉妹に豹変するなんて誰が想像出来ただろう (評価 72点) たまたまあのシルベスター・スタローンとアントニオ・バンデラスの顔合わせが珍しくて「暗殺者」という作品を…

負け犬は歯医者が嫌い「マラソンマン」

拷問マニアと健康志向のアスリート、どちらの方も楽しめるサスペンスって超お得かも (評価 84点) 走るニューヨーカー。一時期、アメリカでジョギングが大ブームになった。それも世界の中心地たるニューヨークで。当時のニューヨーカーたちはとにもかくに…

負け犬がトランプさんに見せたい映画「大統領の陰謀」

まるでわけが分からないのに面白い映画など有り得るのだろうか? (評価 82点) やっぱり電話しているお二人さん 最後まですっとこんな調子。それなのに面白い 今やすっかり負け犬となった元大統領のトランプさん。しばらく吠えていたのに、最近、鳴りを潜…

負け犬の正体はおっちょこちょい「ジャッカルの日」

ゴルゴ13みたいなスゴ腕のスナイパーだと思ったら意外と間抜けだった (評価 70点) 若い頃の一時期、熱心に読んでいた作家がいた。膨大な情報を駆使した政治的スリラーで、情報小説的側面を持つサスペンスというスタイルを確立したフレデリック・フォー…

負け犬はリタイアするのか「ジャッキーブラウン」

ふと見渡すと、広い映画館の中、客が5人しかいなかった。そして、その全員が爆睡していた (評価 82点) 1990年代初頭、あちこちの映画雑誌に見慣れない男の名前が載り始める。サンダンスにデビュー作を引っ下げグランプリを獲得した話題の男との触れ…

負け犬はタンスを運ぶ「水の中のナイフ」

才能の切っ先を肌で感じる陶酔感がたまらない (評価 82点) それがどんなジャンルであれ、優れた才能は鋭く尖っている。芸術に触れる喜びの最上位に、そんな鋭く尖った才気に直に触れる喜びがある。そんな才能と出会った時、皮膚感覚で痛感させてくれる芸…

負け犬のいびつな愛情「恐怖の報酬」

キレイなものではなく、いびつなものにこそ愛情を抱く・・なんてことありませんか? (評価 60点) 「試写会の会場は、トラックが吊り橋を渡るシーンで、針の落ちる音すら聞こえるほど静まり返っていた」 当時のロードショー誌のこの映画の紹介には、あの…

負け犬は瓜二つ「ルームメイト」

独身(S)、白人(W)、女性(F)って『同居人求む』のことだったんだ (評価 78点) 昔見て、心に澱のように残る映画というのがあるもので・・それがまさにこの映画だった。堅実な演出でサスペンスを積み上げる巧みな構成(監督は「バーフライ」のバー…

箱詰めの負け犬「フォーンブース」

箱入り娘ならぬ箱入り男はクズだった (評価 78点) その昔、映画のスクリプトがアップされているサイトを物色しては面白そうなものをダウンロードしては色々と読んでいた。そこには公開前の「キル・ビル」のオリジナルスクリプトもUPされていた。(まる…

負け犬は聞き耳を立てる「カンバーセション盗聴」

そのパラノイアはたった一つの音から始まった (評価 80点) 人間にはもっとも生気と活力に満ちた時期がある。コッポラにとってこの映画の製作時がまさにそのバイオリズムだったに違いない。ゴッドファーザーで大成功を収め、スタジオから何の干渉もされな…

負け犬の下級スパイは本の虫「コンドル」

あのCIAに世界中のフィクションを調査、研究している部署があることをこの映画で初めて知った。本当かな? (評価 84点) かつて実在したハッカーたちのノンフィクションのドキュメント本を読んだことがあった。すると面白いくだりに出くわした。ハッカ…