負け犬的映画偏愛録

崖っぷちの負け犬が負け犬的な目線で偏愛する映画のことを好き放題のたまう崖っぷちの映画録。また、たまに<映画をエンジョイ英語もエンジョイ>と題して、映画の実際のスクリプトを原文と翻訳でご紹介。英語学習気分もちょっぴりどうぞ!

木枯し紋次郎

新木枯し紋次郎 第二話「年に一度の手向草」 初回放送日1977年10月12日

日活ヌーベルバーグの新たなる息吹 <姉のお光の墓参りにおとずれた紋次郎。そこで見たのは。その墓が何者かに荒らされ、そこに埋められていた身も知らぬ娘の死体だった。かつて同じ村の住人だった梅吉は、それが村の名主の娘のおせんだという。紋次郎は、真…

新木枯し紋次郎 第一話「霧雨に二度哭いた」 初回放送日1977年10月5日

新たなる紋次郎伝説のはじまり <木枯しの音とともに再び現れた紋次郎が出合ったのは、旅に出たまま帰ってこない許嫁の相手をさがすお六という娘だった。助けを求めるお六に背を向けた紋次郎は、草鞋を脱いだ前沢一家で、お六と瓜二つの、親分の多兵衛の娘お…

木枯し紋次郎 第三十八話「上州新田郡三日月村」 初回放送日1973年3月31日

さらば紋次郎!そして新たなる旅立ちへ <上州を旅する道中、落雷に打たれ、意識不明となった紋次郎。目覚めるとはからずもそこは、因縁の生地、上州新田郡三日月村だった。石切り職人の与作、そして通りがかりに紋次郎を助けた孫のお市が暮らす小屋で介抱さ…

木枯し紋次郎 第三十五話「雪に花散る奥州路」 初回放送日1973年3月10日

意外や意外な、菅笠スタイルの紋次郎? <山中でイノシシに襲われ、重症を負った紋次郎を助けたのは、越堀の貸元、仁五郎とその娘のお絹だった。敵対する竹蔵一家との勢力争いに陥落寸前の越堀一家は紋次郎に、傷の養生も兼ねて逗留を勧めるが、紋次郎はこれ…

木枯し紋次郎 第三十七話「冥土の花嫁を討て」 初回放送日1973年3月24日

次回が最終回のサスペンス <仇敵を探して旅を続ける一人の武士。土橋征之進と名乗るその武士は、父親を殺した上に許嫁をさらって逃げた小平太という男の行方を追っていた。紋次郎は、その頬の傷から、征之進に小平太だと思い込まれ、仇討ちを挑まれる。誤解…

木枯し紋次郎 第三十六話「雪燈籠に血が燃えた」 初回放送日1973年3月17日

その切ない背中がただ白に消える <雪深い宿場で紋次郎が出合ったのは、幼い子供を連れるお春という女だった。亡き姉の子、秀太郎と母親との三人で暮らすお春。父親の政吉は秀太郎を身ごもらせ村からはるか昔に消えていた。父親のない子を育て、村のものたち…

木枯し紋次郎 第三十二話「明鴉に死地を射た」 初回放送日1973年2月17日

さしずめ紋次郎VS子連れ狼、勝つのはどっちだ <反目する一家の片割れが用心棒に雇ったのは、酒に狂い人を斬りまくる鬼神のようなスゴ腕の剣客だった。又兵衛と名乗るその浪人と出会いがしら一瞬、剣を交えた紋次郎だったが、又兵衛には着かず離れず寄り添…

紋次郎エピソード0(ゼロ)「赦免花は散った」東映劇場版「木枯し紋次郎」

「甘ったれんじゃござんせんよ、お夕さん。赦免花は散ったんでござんすよ」 空前の「木枯し紋次郎」ブームに沸く1972年。東映がその潮流逃がすまじとばかりに放った劇場版の「木枯し紋次郎」。貴重なのは、TVシリーズでは映像化がかなわなかった紋次郎…

木枯し紋次郎 第十六話「月夜に吼えた遠州路」 初回放送日1972年5月13日

敵は仮面ライダーのキバ男爵! <天竜一家の親分殺しの濡れ衣を着せられているとも知らず、その親分の仇を探す三代目の源八を助ける紋次郎。折しも天竜一家の代貸の伊兵衛と仁太、清吉との間では四代目をめぐる確執が渦を巻いていた。そして紋次郎は、自分の…

木枯し紋次郎 第三十一話「怨念坂を蛍が越えた」 初回放送日1973年2月10日

魔物を狩る蛍に男の意地を見た <村にいついた半端者の渡世人、蛍の源吉は酔いどれのお六という女から怨念坂の化け物のことを聞かされる。村の顔役の大総代の女房お冬は、お六が村に流布させている化け物のうわさ話を払拭するため、怨念坂にうわさの真偽を確…

木枯し紋次郎 第十五話「背を陽に向けた房州路」 初回放送日1972年5月6日

その正体は小仏の新三郎! <紋次郎が、たまたま助けた庄左衛門の娘お町は、かつて行き倒れた自分を助けてくれた酌女の深雪という女にそっくりだった。そして、そのお町から、庄左衛門の村の寺を占拠して居座るならず者たちに捕えられている女の名が深雪であ…

木枯し紋次郎 第十ニ話「木枯しの音に消えた」 初回放送日1972年4月15日

あの紋次郎はニセモノだった <紋次郎は、かつて手負いの自分を助けてくれた浪人を尋ねるが、茶屋の主人から死んだと聞かされる。実は紋次郎が吹く木枯しは、その浪人の娘のお志乃が教えてくれたものだった。お志乃の消息を求める紋次郎は、お志乃が女郎とし…

紋次郎のDNA「股旅」

1973年4月7日、当時の日本のインディペンデント映画の雄ATGの配給によって一本の時代劇映画が公開された。それこそが、日本映画の巨匠市川崑の手による、TVシリーズ木枯し紋次郎のDNAをそのまま受け継ぎ、さらにそれを抽出ろ過しギュッと煮詰…

紋次郎かく語る 「紋次郎の左足」

樹の根っこに足が挟まっちゃって、そのまま仰向けに倒れたら足がブラブラしてたんだ 初回10.4%、~12回目30%。瞬く間に鰻上りに上昇した紋次郎の視聴率だ。土曜日午後10時30分という放送時間を考えればいかにそれが驚異的な数字、そしてどれほ…

カリスマ紋次郎はネギフォビア

飛び込んだその場所は芸能界ならぬネギ畑 紋次郎といえば中村敦夫、中村敦夫といえば紋次郎。紋次郎を語る上で中村敦夫抜きに語ることなど有り得ない。そしてその役と同一化することで、ここまで神秘的なカリスマの威光を放つ存在も唯一無二といえるのではな…

木枯し紋次郎 第三十話「九頭竜に折鶴は散った」 初回放送日1973年2月3日

原作ありきのシリーズ中のレアな一本 <かつて、盗賊に襲われ助けを乞う男に背を向けた過去を持つ紋次郎が、数年後再びその地を訪れ、今は廃屋で息絶えようとしているその男と再会する。男は紋次郎に30両の金を渡しお春という遊女の身請けを頼むが、その道…

木枯し紋次郎 第二十六話「獣道に涙を棄てた」 初回放送日1973年1月6日

カリスマの才能が70年代を席巻した <紋次郎は、赤い牛とだけ言い残し顔面に火傷を負って行方をくらました夫を探す盲目の女お鈴と出合う。今も赤い牛の迷信を信じるお鈴だったが、紋次郎は、その火事の一件を絹問屋たちが巧妙に利用していることを知る。そ…

木枯し紋次郎 第二十五話「海鳴りに運命を聞いた」 初回放送日1972年12月30日

股旅稼業のリファレンスマニュアルとでもいうべきファクターが斬新だった <網元たちがイワシ漁の莫大な利権を巡り、血で血を洗う争いを繰り広げる房州の海。紋次郎は浜で息を引き取った娘から、かつて自分たちを棄てて消えた娘の父親に宛てた一個の鈴を託さ…

木枯し紋次郎 第十九話「馬子唄に命を託した」 初回放送日1972年11月18日

誰もが待ち望んだあの男が帰って来た <渡世人ばかりが狙われる山間の三国街道の道中に、闇夜の中、紋次郎も襲われる。相手に手傷を負わせからくも逃れるが、紋次郎は出会った馬子の政吉の言動から、政吉が事件に関わっていると直感するが、その頃、殺された…

木枯し紋次郎 第四話「女人講の闇を裂く」 初回放送日1972年1月22日

紋次郎の楊枝飛ばしは、アナログな70年代の情熱の賜物だった <眠ることを許されない年に一度の女人講。20年前そこで起きた惨劇の話を、たまたま難儀を救った旅館の女主人、筆から聞かされる紋次郎。だが、村を仕切る太和屋は、その惨劇を利用しある計画…

木枯し紋次郎 第三話「峠に哭いた甲州路」 初回放送日1972年1月15日

紋次郎名物の早食いは飢えた70年代の空気の象徴だったのか <かつて村の娘を殺めたことから追放したはずの源太が復讐のために舞いもどって来る。その噂に怯える村に足を踏み入れる紋次郎。そこで紋次郎が出合ったのは片足の少女、お妙だった。そこへ村人た…

木枯し紋次郎 第二話「地蔵峠の雨に消える」 初回放送日1972年1月8日

土砂降りの中、己の義理がけのために死闘する姿が70年代そのものだった <道中、紋次郎は、腹痛で苦しむ十太と名乗る渡世人を助け、宿まで運ぶ。しかし、十太の容態が急変、末期にしたためた手紙を十太の妻のお千代と地蔵峠にいる兄貴分、利三郎に届けてく…

木枯し紋次郎 第一話「川留めの水は濁った」 初回放送日1972年1月1日

思えば70年代というのは負け犬天国だった <大雨が降り続く宿場町。ある賭場で50両もの大金をせしめた若者。その若者茂兵衛の後を代貸の佐太郎が追う。佐太郎の子分に襲撃された茂兵衛を救ったのは、賭場にも居合わせた紋次郎だった。しかし、紋次郎は、…