負け犬的映画偏愛録

崖っぷちの負け犬が負け犬的な目線で偏愛する映画のことを好き放題のたまう崖っぷちの映画録。また、たまに<映画をエンジョイ英語もエンジョイ>と題して、映画の実際のスクリプトを原文と翻訳でご紹介。英語学習気分もちょっぴりどうぞ!

ホラー

負け犬のダーティハリーの最強の敵はただ厚かましいだけのオールドミスのオバさんだった件「恐怖のメロディ」

ハリー・キャラハン最大のピンチにして、映画界最大の巨匠クリント・イーストウッドの記念すべき監督デビュー作 (評価 80点) 赤の他人が自分のプライバシーに土足でズカズカと侵入してくる恐怖!イーストウッドが初監督にしてヒッチコックをもしのぐスリ…

負け犬は内臓がお好き「ヴィデオ・ドローム」

魔法の小箱ビデオ・カセットが溶解し、腹から半分内臓と化したドロドロのピストルが現れる。クローネンバーグのカラーを決定づけた溶解ホラーのピクトグラム! (評価 68点) これは特殊メイクの第一人者リック・ベイカーのテクニックのアラカルト!そのイ…

負け犬のどんでん返しは残念賞「ハイテンション」

どこまでも殺人鬼を追い詰めろ!ミイラ取りがミイラになるまで。肉塊と血しぶき飛び散るハイパー・ユーロ・スプラッター! (評価 60点) 殺人鬼をこの手で仕留める!ダイ・ハードのスプラター・バージョンというべき、と思いきやラストに衝撃が待っていた…

負け犬のゼロからはじめる異世界ホラー「ファンタズム」

ひたひたと迫りくるトールマンに、謎の球体キラー・スフィア!少年期ならではの、不条理と不安渦巻く異次元ティーンエイジ・ホラー (評価 65点) この世のありとあらゆる魑魅魍魎が飛び交う異次元の世界。でもそこは見慣れた日常とほんの隣り合わせの非日…

負け犬の爽快なる口当たり「バッド・テイスト」

サクセスへの道は、やっぱり小さなことをコツコツと。DIYスピリッツ満載のドロドロスプラッターは、口当たりもグロッとさわやかな手作り感覚爆発の情熱作 (評価 70点) ここは田舎のゾンビランド。ゾンビたちをただひたすらに踏み潰す。相手は屍同然の…

負け犬の本当は怖いグリム童話「狩人の夜」

ラブ・アンド・ヘイトのサイコパス。忘れられたメルヘン・ホラーの傑作 (評価 76点) 汝の隣人を愛すべきはずの牧師が幼い兄弟を殺しに来る!二人の子供たちに明日はあるのか! その存在だけは伝え聞きつつも、公開もされず、ソフトでもついぞお目にかか…

負け犬も誰かと映画を見てみたい「サスペリア」

「決してひとりでは見ないでください!」のコピーも躍る、鮮やかな原色の色彩と、おどろおどろしい音楽、こけおどし全開のイタリアン・バロックホラーの決定版! (評価 72点) 心的恐怖も内容も何もない、しかし、とことんお化け屋敷に徹すれば、それはも…

負け犬の姿なき温故知新「透明人間」

まさに温故知新ではないけれど、古き良きクラシックなマテリアルを換骨奪胎してホラーにしたらどうなるか?その解答は、何とも物足りない残念作でした (評価 58点) フランケンシュタインにドラキュラ、ミイラ男に半魚人。異形のキャラクター、ダーク・ユ…

負け犬の残念キャラ大賞NO1「コンスタンティン」

やさぐれ霊媒師が悪魔と壮絶なバトルを繰り広げるがはずが、見事にずっこけた問題作。 (評価 50点) 悪魔祓いを生業とする、余命いくばくもないオカルト探偵が、人間界に乗り込む悪魔軍団を迎え撃つ。こんな中二病をくすぐる設定に総製作費は1億ドル、と…

負け犬もサイコも同じデ・パルマニア「アメリカン・サイコ」

80年代バブルという時代が生み出した一人のヤッピーの狂った日常を描くハイパー・テンション・ホラー・コメディの佳作 (評価 74点) すさまじい情報の洪水で一人の人間の病理を描いた傑作文学の映画化は、実にあっけらかんとしたポップ・ホラーだった。…

負け犬も悪魔も好きなゆでたまご「エンゼル・ハート」

メディアミックスならぬ、ノワールな探偵ものとオカルトが見事に融合したジャンルミックス的なアラン・パーカーの代表作 (評価 79点) アラン・パーカーの卓抜な映像センスここにきわまる。ノワールならではのムーディな映像とオカルチックなシーンがシャ…

負け犬の骨肉のバトルロワイヤル「何がジェーンに起ったか?」

血縁者同士の愛憎とバトルほど醜く、恐ろしいものはない。当の血縁者が狂気に侵された人間ならそれは、とてつもないホラーになる。二大女優が激突するドメスティック・サスペンスの一級品 (評価 82点) あの「北国の帝王」でホーボーたちの死闘を描いた漢…

負け犬のベトナム帰りのふくろうの河「ジェイコブズ・ラダー」

たとえば、たった一本だけ映画を持って行ってもいいとしたら、人はどの映画をチョイスするのだろう? (評価 80点) ずっと長年、見たくてたまらない映画があった。でも、劇場映画ではない、たった25分の短編映画(実はオリジナルは三部作の劇場映画だっ…

負け犬のサイコな愛情「危険な情事」

男と女、家族とシングル。もっともシンプルで、もっともありふれた題材から生まれた超絶ホラーの大傑作! (評価 84点) 世間で話題になりながらも何の因果か見ないまま、何十年も過ぎてしまっている。そんな映画がありませんか?この負け犬にとっては、本…

負け犬もこれには憤慨「ヘレディタリー/継承」

何が怖いって、作ってる本人が何作ってるか分かってないことが一番怖い! (評価 30点) 映画遍歴を続けていると、作っている監督本人が、自分が何を作っているかすら分かっていないような作品に出くわすことがある。その傾向は、やっぱりホラーのジャンル…

負け犬さんの人生は無限ループの原動力はとてつもなく悲しい罪の声だったという件「トライアングル」

これはメビウスの輪というレールをジェットコースターでライディングする感覚なのか。無限ループとスラッシャー、その2ジャンルがシームレスに融合する驚きが味わえる思いもよらない傑作 (評価 82点) 有難きはネットの時代。ネットでその存在をたまたま…

負け犬さんのメキシコからハリウッドにやって来た怪童がいきなり遺憾なく実力を発揮していてビックリしたなあ~もうという件「ミミック」

みんな大好きボクも大好き、やんちゃな映画小僧ギレルモ・デル・トロ。そんな愛すべき怪童のハリウッドデビュー作はやっぱりスゴかった (評価 74点) 負け犬が所有する本作のDVD、実を言うと10数年近くもDVDボックスに眠ったままになっていた。そ…

負け犬さんのキャリア組として生き残るためにとにかく使えるものは何でも使えという件「ニア・ダーク/月夜の出来事」

生き残るために自分が持てるものは全て使う。それがその人の美貌であっても全然、構わないわけで (評価 76点) 映画のメッカ、ハリウッド。そこで相応の製作費の下、監督を一任された人間には絶対的な権力が与えられる。だが、その権力はこれもまた絶対不…

負け犬さんの神経症の妊婦はかくも怖いという件「ローズマリーの赤ちゃん」

多分、この映画は妊婦さんに見せたらヤバイ。実際にガリガリ君みたいな勢いでガリガリ痩せていくミア・ファローが何よりも怖い (評価 78点) 今更ながらのホラー映画の傑作との誉れも高い「ローズマリーの赤ちゃん」。実はこの負け犬、恥ずかしながら未見…

負け犬たちの吸血酒場「フロム・ダスク・ティル・ドーン」

ヴァンパイアたちが夜な夜な集う吸血酒場。そこにとんでもない悪党がやって来ちゃったら、そりゃもう大騒ぎにもなるよね (評価 76点) タランティーノといえば、巨匠になった今でも初期のグラインドハウス的なB級ムービー臭が魅力の人。そんなタランティ…

負け犬はディズニー・ランドからやって来る「ヒッチャー」

ここでクイズを出題。「ヒッチャー」のジョン・ライダーはディズニー・ランドからやって来ましたが、本作の監督ロバート・ハーモンはどこからやって来たのでしょうか?答えは以下・・ (評価 85点) 今更言うまでもないサスペンス・ホラーの超絶的傑作「ヒ…

負け犬とゾンビの走り初め「28日後」

ただノロノロと徘徊しているだけのジイさんやバアさんが、いきなり元気溌溂と走り出したら、あんた、そりゃもう怖いよ (評価 72点) 箱根駅伝じゃないけれど、新年早々の書初め、ならぬ走り初め、というわけで。ジョージ・A・ロメロのおかげでカルトとし…

負け犬はショッピングセンターを目指す「ゾンビ(全長版)」

ゾンビたちもショッピングセンターでソーシャルディスタンスをとっているのに感心した (評価 78点) 年明け早々、ゾンビかよ! 新年早々、すっかり巣ごもってじっくり見たくなるのは箱根駅伝ならぬ、やっぱりゾンビだね、ということで偉大なるジョージ・…

負け犬の頭は爆発する「フユーリー」

フラストレーションも溜まりすぎると最後は頭もろとも爆発するものなのです (評価 75点) キャリーをヒットさせ商業作家として一躍注目されるものの、また本来のクセでアングラ臭の強いマニアックな作品を作ってしまい、自ら低迷したデ・パルマが再びエン…

負け犬少女は超能力者「キャリー」

ブライアン・デ・パルマという人の存在が自分の映画遍歴の中でいかに大きいか改めて知った。 (評価 80点) ブライアン・デ・パルマを初めて知ったのがこの「キャリー」だった。当時、本国でスマッシュヒットしたホラーがいくつかあって、日本ではこの「キ…

負け犬の箱詰めセット「ヘルレイザー」

究極の快楽と引き換えにセットで魔導士がオマケについてくる・・って損なのか得なのか、どっちだろう? (評価 70点) 80年代~90年代前半といえば、それはもうレンタルビデオの全盛期。まだTSUTAYAもない時代、ビデオ屋は完全に個人事業で店ご…

負け犬さんの新年明けまして「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」

新年早々とくれば、やっぱりゾンビ抜きには語れないよね (評価 72点) お正月とくれば、誰でもご陽気に、にぎにぎしくいきたいところ、でも、ちょっと待て。今はまだコロナ過。ウィルスの変異も騒がれている。まだまだ気を抜いている場合などではないぞ。…

負け犬にはネットオークションで値がつくか「ホステル2」

ゴアがマイルドになっても一応、面白さは健在 (評価 65点) 今も王国ハンガリーの面影が随所に残る、中央ヨーロッパの共和制国家スロバキア。実はその国には知られていない一面がある。そのとある州の小さな田舎町の一画に、共通する嗜好を持つ世界の富裕…

負け犬は拷問マニア「ホステル」

舌の嫌な味わいには、ミントのような爽快なお口直しが欲しいよね (評価 69点) 昨今、イヤミスという言葉がすっかり市民権を得ている。イヤミスは読後感の後味が悪いミステリーだが、映画についてはイヤエイではなく、これもまたある程度浸透している「嫌…

負け犬はホワイトカラー「脱出」

さあ!ブタのようにヒ~ンと泣け!カマを掘ってやる (評価 89点) 映画のジャンルとして、サスペンスに振るか、ホラーに振るか、その振幅の甲乙つけがたい作品と言うのはいくつもある。 しかし、どちらに振っても間違いなく傑作と言えるのはわずかしかな…