負け犬的映画偏愛録

崖っぷちの負け犬が、負け犬的な目線で偏愛する映画のことを好き放題のたまう映画録。

SF

負け犬も歓喜!オタク魂炸裂の渾身のデビュー作「デスマシーン」

ポンコツもなんのその、パクリのバッシングなんて気にしない!とにかくがむしゃらに好きなものをぶち込んで突っ走る、その精神こそが大事! (評価 72点) オタクの流儀 パクリ天国 「ブレイド」への系譜 オタクの流儀 まったく新たな才能が、とにかくやみ…

負け犬のエイリアンはヘビメタと女が三度の飯より好きだった件「ヒドゥン」

刑事ものとSFの幸福なるカップリング。次々と人間に寄生するエイリアンを追う刑事コンビの片割れが、またエイリアン。アボリアッツでグランプリに輝いた今なお不滅のB級スピリッツ満載の快作SFアクション (評価 72点) ヤドカリのような寄生獣エイリ…

負け犬のガープの世界はドレスデン「スローターハウス5」

人生は走馬灯。でも本当はバラバラな記憶の断片がランダムにシャッフルする世界。そこには過去も未来も無い。たった一人でタイム・リープを繰り返す悲しきトラベラーを描いた名匠ジョージ・ロイ・ヒルの傑作SF! (評価 76点) アメリカSF文学史上に燦…

負け犬の良い子のための殺戮ショー「スターシップ・トゥルーパーズ」

襲い来るバグを殲滅せよ!その肉片に血しぶき、何もかも所構わずド派手に飛び交う肉弾戦。人間も昆虫も、ただ殺すのみ!これこそは良い子に見せたい殺戮ショー。 (評価 72点) 人体も昆虫も、その肉体が容赦なく破壊される情け無用の殺戮ショー。ナパーム…

負け犬のアトラクションは命がけ「ウェストワールド」

若き俊英マイケル・クライトンが、劇場映画初監督作で、その才気煥発ぶりのみならず、あのウェスタンの名作「荒野の七人」のクリスが、そのままのスタイルで登場する遊び心まで存分に発揮したテクノ・スリラーの秀作 (評価 74点) 楽しいはずのアトラクシ…

<映画をエンジョイ英語もエンジョイ>負け犬の幻惑の猿まわし「12モンキーズ」PART1

テリー・ギリアムも惚れ込んだ絶品のオリジナルスクリプトによる、近未来SF。そのカレイドスコープのように入り組んだ精緻な構成は今なお圧巻。ハリウッドでもっともセンセーショナルとも言われたデヴィッド・ピープルズによるオリジナル脚本の抜粋をご紹…

負け犬の奥さんが選んだスクリプト「トータル・リコール」

「コブラ」のパクリネタにして記憶覚醒SFアクションの元祖、そして今やカルトといってもいい快作のスクリプトは、またしてもバーホーベンの奥さんのチョイスだった! (評価 78点) 1990年、シュワちゃん人気絶頂期、満員の難波の映画館で見た記憶は…

負け犬の悲しき遺伝子のソナタ「ガタカ」

これはまさに、SF版の「太陽がいっぱい」。切ないナイマンの音楽がいつまでも心に残る傑作 (評価 78点) 人間は生まれついての宿命や運命には逆らえない。しかし、その宿命が人間のシステムで定められたものなら覆すことも不可能ではない。人間が夢を見…

負け犬さんの体内にインプラントされたAIのおかげで強くなるだけでは決してないアイデアの引き出しの多さに驚かされたという件「アップグレード」

星の数ほどもある復讐アクション、しかし、本作は思わぬ拾い物という月並みの惹句だけでは勿体ないほどの良作だ (評価 80点) 現代はウイズ・コロナの時代、そして同時にウイズ・AIの時代でもある。AI搭載の電化製品は言うに及ばず、AIスピーカーが…

負け犬さんのプロジェクトリーダーはいい人であってはならないという件「アビス」

”サノバビス!”出演者たちは皆、異口同音にそう言って、この映画のことを口汚く罵った。でも、その結果、生み出されたのはとてつもない感動の塊という結晶だった。 (評価 84点) 「エイリアン2」をヒットさせたジェームズ・キャメロンが、机の引き出しに…

負け犬さんの先進国の上から目線がウザイけど映像が圧巻だからまあいいやの件「アバター」

物語はナウシカを始めとする既成の物語の完全なパクリだけど、ここまでの映像の熱量を見せられたらまずはひれ伏すしかない (評価 86点) その時、その男は初めての監督となる作品のロケーションに旅立つべく、仲間が開いてくれたお別れパーティの席上にい…

負け犬が死んでも何度も生き返って強くなるのが実に愉快だった件「オール・ユー・ニードイズキル」

トム・クルーズは無限に再生する!?トム様無限再生のループが楽しい、ヘタレの負け犬にもエールを送ってくれるトム様映画 (評価 82点) ハリウッドのネタ帳 トム様無限再生計画 装着ギアはダンボール? ハリウッドのネタ帳 この映画に対する驚きは実は映…

負け犬たちはエイリアンの卵だった「ダークスター」

急停止する宇宙船とゆるゆるのオフ・ビート感覚が秀逸なカルトSFの傑作 (評価 70点) その昔、雑誌「ロードショー」にその後、巨匠となった若き監督たちの学生時代の作品群のスナップが載っていた。その記事の中で「スターウォーズ」のジョージ・ルーカ…

野良犬の口は減らず「少年と犬」

この年になって、未見の旧作、それもカルトなジャンルの傑作に出会える喜びに勝るものはない (評価 80点) この作品を見たのはつい最近。しかし、その存在自体は40年近くも前から知っていた。当時、愛読していたスターログ誌(懐かしいなあ・・)に日本…