負け犬的映画偏愛録

崖っぷちの負け犬が負け犬的な目線で偏愛する映画のことを好き放題のたまう崖っぷちの映画録。また、たまに<映画をエンジョイ英語もエンジョイ>と題して、映画の実際のスクリプトを原文と翻訳でご紹介。英語学習気分もちょっぴりどうぞ!

ドラマ

負け犬の優等生は熟女の脚がお好き「卒業」

斬新で独創的な映像テクニックのパノラマ、さらには脚フェチには堪らないアン・バンクロフトの足の美しさ!ニュー・シネマの不滅の代表作! (評価 88点) 半世紀の時を超えても、まったく古びない、シンプル且つ驚異の映像テクニックとサイモン&ガーファ…

負け犬のヒッチハイカーは猫と旅するノマドな老人「ハリーとトント」

老いても尚、ポジティブに生きることが出来るか?オン・ザ・ロード!ハリーと猫のトントの旅に終わりはない!(評価 80点) 路上に暮らすノマドたち、それが老人であっても何もオカしくはない。ニュー・シネマが到達したそのノマドの相棒は一匹の猫だった…

負け犬もいつの日かきっと「ティファニーで朝食を」

やさぐれたハリガネ女と囲われものの駆け出し作家!負け犬同士のカップルのビタースウィートなラブストーリー (評価 74点) 雨の中のキッス!永遠の名曲ムーン・リバーが奏でるアウトローたちのラブ・ロマンス。 映画は、ファースト・シーンが命とは言う…

負け犬の一日だけの永遠のホリデイ「ローマの休日」

今なおチャーミング!今だからこそチャーミング!オードリーのコケティッシュな魅力が炸裂するエンターティメントの一級品! (評価 84点) 刻々と時を刻む、一日だけの永遠の時間。焼き付けられる忘れ得ぬ思いでと儚いロマンス。しかし、そのバック・スト…

負け犬も名作とは思いつつ構成はやっぱりアンバランスでヘンテコな件「ディアハンター」

マイケル・チミノの数少ない監督作の頂点にして言わずと知れたアカデミー受賞作。スタンリー・マイヤーズのカヴァティーナの哀切のメロディがいつまでも心に残りつつも、その映画としての構成はどこかが変! (評価 70点) スタンダードな感動作。でも、素…

負け犬の悲しきどんでん返し「スティング」

映画の醍醐味の一つ、どんでん返し。そのどんでん返しが裏目に出ることもある悲しきサンプル映画 (評価 68点) 世にも名高き名作との誉れも高い「スティング」だが、負け犬にとっては苦い思い出の映画でもあった。 意外などんでん返しに酔わされる。それ…

負け犬の真夏の熱き男たち「十二人の怒れる男」

映画界の至宝シドニー・ルメットの最高傑作にして、アメリカ映画群の頂点に位置する星座に輝く一番星! (評価 95点) 手に汗握り、食い入るように画面を見つめ、最後には涙する。映画の醍醐味と社会性、モラリティまでも問いかける大傑作。 本作を初めて…

負け犬たちの魂の雄叫び「アモーレス・ペロス」

メキシコから突如、飛来したミサイルが、目もくらむ閃光とともに爆発する、負け犬たちが織り成す壮絶なる人間ドラマに息を呑んだ! (評価 82点) メキシコという予期せぬ国から現れた俊英の出現に驚愕させられた、オムニバス人間ドラマの傑作。 アレハン…

負け犬の脈絡なきこの人生「フェリーニのローマ」

次々に繰り出される圧倒的な記憶の洪水!まさしく人生とは、走馬灯ならぬ、炎を噴き上げ疾走する火車 (評価 80点) デフォルメされた記憶のイメージが、怒涛のように繰り出され、ひたすらに圧倒される。脈絡などあろうがなかろうが構わない。何故ならそれ…

負け犬の笑いと狂気は紙一重「キング・オブ・コメディ」

人は笑わずにはいられない、自分の人生の悲惨さを忘れるために。笑いとは、そもそもかくもアンビバレンツなものなのだ (評価 80点) 本作が公開されたのは、バブル真っ只中の1984年。当時、その世相を反映し、日本中のメディア、すべてが浮かれていた…

負け犬は衝突すれば分かり合えるのだろうか「クラッシュ」

人生は人と人とが絶え間なくスクランブルする交差点。だから、車のように衝突することもある。しかし、事故で負った傷も少しの思いやりと優しさがあれば癒されることをこの映画は教えてくれる (評価 88点) 総勢十数人に及ぶ、人種が違う人々のクラッシュ…

<映画をエンジョイ英語もエンジョイ>負け犬の凡才に捧げるレクイエム「アマデウス」

天才アマデウス・モーツァルトの早すぎる死を、凡才の視点からミステリー仕立に描いた超傑作。何度見ても超絶的に面白いドラマの実際のスクリプトから、サリエリの有名な最後のセリフをご紹介 人生は残酷だ。凡才はどんなに努力しても天才になることは出来な…

負け犬が我に返る時「白銀のレーサー」

コンマ一秒が勝敗の分かれ目となる世界で生きるアスリート。中でもスピードと恐怖のせめぎあいのダウンヒルのスキー・レースという珍しい題材を扱いながらも、一瞬の普遍的な感情をシャープに切り取ってみせた佳作 (評価 72点) 本作でまず驚くのが、ロバ…

負け犬のエクササイズあっぱれ韋駄天娘の徒競走「ラン・ローラ・ラン」

時は金なり。でも、時間は駆け足で去っていくもの。さすれば走って追いかけるしかない。あっぱれな韋駄天娘。気分はもうエクササイズ、全力で走れ!ドイツ発のランニング・ムービー! (評価 70点) ローラが走るただひたすら。走れば、たとえ負け犬でも三…

負け犬のダバダバダ「男と女」

ダバダバダ、ダバダバダ、ダバダバダ、ダ~バ~ダ、ダバダバダ、ダバダバダ、ダ~バダ、ダバダバダ、ダバダバダ~♪このスキャットとメロディこそ我が人生のリズム (評価 80点) 有名過ぎる本作とそのテーマ曲。この「男と女」ほどクラシックという古めか…

負け犬人生の先にあるのは消失点「バニシング・ポイント」

白いダッジ・チャレンジャーが砂漠に描いたタイヤの跡は、セブンティーズの不滅のモニュメント (評価 82点) 映画は始まりから終わりまで、ただひたすらに突っ走る。そしてラストに炸裂して燃え尽きる。それ以外、何も足さない、何も描かない。ただ走るだ…

負け犬の一発屋が生き残れた理由とは「ロッキー2」

どこの世界にもいる一発屋。華々しく打ちあがりそのまま星の藻くずとなるはずの一発屋がここまで生き残ったのは何故だろう?そこにはロッキーとマンガ家との意外な関係があった。あふれるほどの感動と共に、今だからこそ「ロッキー2」は色々なことを教えて…

負け犬さんのカチンコチンに凍ったスープはマイアミの太陽で溶けるのか?「真夜中のカーボーイ」

一人では凍え死ぬような寒さでも、二人で寄り添えば少しはしのげるのかもしれない。たとえその二人がどうしようもない負け犬みたいな連中でも (評価 89点) テンガロンハットを被った滑稽な男と足を引き摺るみじめな小男が身を切るようなニューヨークの風…

負け犬さんのヒッピーがただバイクに乗ってフラフラしてドラッグでブッ飛んだら名作になっちゃった件「イージー・ライダー」

子供の頃、あの有名なチョッパーで疾駆するこの映画のポスターがあちこちに貼られていた。そのカッコ良さや自由な空気こそまさにアメリカそのものだった。 (評価 78点) 映画とは、映画会社のエライ重役連中が会議で企画を立案し、予算が組まれ、俳優やス…

負け犬さんの満州は傀儡国家で王子がハリポタならぬハリボテで悲しかった件「ラストエンペラー」

ベルトリッチのいわば入門編のこの映画、思うのは、今ジョン・ローンはどうしているのだろう? (評価 80点) ジックリ腰を据えて見れる映画となれば歴史もの。その時、ふと浮かんだのが、ン十年前に日曜洋画劇場で一度見たきりの本作だった。劇場でも大ヒ…

負け犬は鈍する「アメリカン・グラフィティ」

「こいつは凄い!」たったの1分にも満たないその作品を見て誰もが腰を抜かさんばかりに驚嘆した (評価 72点) いったいジョージ・ルーカスに羨望の念を覚えない人間など、この世の中にいるのだろうか?別に皿洗いなどして下積み暮らしに何年も甘んじて耐…

負け犬の夜は青い「アメリカの夜」

君は子供の映画を撮るといいよ、そうトリュフォーに云われて撮ったのが「ET」だったのさ(スピルバーグ(談)) (評価 78点) この映画のことは子供の頃から知っていた。タイトルの由来が、キャメラに青いフィルターを付けて昼間に撮影し、夜のシーンに…

負け犬はオオカミにはなれない「狼たちの午後」

社会の負け犬たちが剥く牙はあまりにもおろかで悲しいものなのです (評価 88点) この映画を初めて見たのは、高島忠夫解説当時のゴールデン洋画劇場。しかし、その初回放送が、同時期発生した梅川による三菱銀行籠城事件の影響を憂慮し、急遽中止となった…

負け犬に敗者復活戦はあるのか「候補者ビル・マッケイ」

選挙とは候補者の販売戦略を競い合うゲームだ (評価 80点) 1972年の作品の本作。しかし、今でも政治、それも選挙というトピックを扱った作品としていささかも古びたところなど微塵もなく本国でも未だにベスト1にランクされる快作だ。 トランプvs…

負け犬はひとりぼっち「大いなる勇者」

ヒッチハイクしてアラスカまでの旅を続けるその青年の風貌はまるでジェレマイア・ジョンソンのようだった (評価 78点) 1992年4月、アラスカの山中で一人の青年の死体が発見される。死因は飢え死にだった。その青年は、ワシントン郊外の裕福な家庭で…

負け犬はカルメンを踊る「がんばれベアーズ」

名前はリトルでも感動はメジャーに負けない (評価 85点) あの頃に見たもので、ふと脳裏に浮かんでしまう映画というのはあるもので、とにかく自分の場合、何はともあれその原点は『ロードショー』。その雑誌を毎月発売日には必ず買って読みふけっていた頃…