負け犬的映画偏愛録

崖っぷちの負け犬が、負け犬的な目線で偏愛する映画のことを好き放題のたまう映画録。

ウェスタン

負け犬の1930年代のマッドマックスに驚愕する件「駅馬車」

今更言うまでもないスタンンダードなウェスタンの名作中の名作のエンタメ度数の凄さに驚く。超絶傑作! (評価 84点) プロット、構成、キャラクター、アクション、そして驚愕のスタントとカタルシス。エンタメ映画に求められるすべてのファクターの足並み…

負け犬の流れ者は地獄の強姦魔「荒野のストレンジャー」

神か悪魔か?地獄からやって来た強姦魔!寓意とレトリックに満ちたゴシック・ウエスタンの傑作 (評価 74点) あの「荒野の用心棒」の名無しのジョーが町の人々をいじめ、女を平然とレイプする。イーストウッドの演出が冴えわたるカルト・ウェスタン。 西…

負け犬のテクニカラーの冒険談「ネバダ・スミス」

オーソドックスなエンタメとはまさにこれ。テクニカラーの雄大な自然の中で語られる復讐冒険談が実に楽しい (評価 74点) 若きマックイーンのフレッシュな魅力が存分に楽しめる。昔、懐かしいテイストの絶品ウェスタン。 本作を初めて見たのは、おそらく…

負け犬の悲しきハリウッドのスターシステム「夕陽に向って走れ」

人種差別の根深い因果に今も翻弄され続けるアメリカ。赤狩りの弾圧をバネに撮ったはずの作品はなかなかにツライものだった。 (評価 65点) ニュー・シネマ系列のウェスタンとして名を連ねる本作。ロバート・ブレイクにレッドフォードの両ロバートの共演も…

負け犬も雨には濡れる「明日に向かって撃て」

セピア色で止まったままブッチとサンダンスは負け犬の心に永遠に生き続ける (評価 80点) この作品を初めて見たのはゴールデン洋画劇場。半端ない映画小僧の道に突き進んだのも、それがきっかけだったといっても過言ではない。何より素晴らしかったのは、…

負け犬がカウボーイになる日は来るか「男の出発」

負け犬が子供の頃、書いた作文には大きくなったら『棒高跳びの選手になりたい』と書いてあった。意味不明の子供だった (評価 76点) 本作が公開されたのは1972年。ニュー・シネマの全盛期。ビッグ・スターにスタジオシステムで作られる古き良きウェス…

負け犬の土曜の夜はゴキゲン「荒野の七人」

ガンマンも年を取って老いるということをこの作品で初めて知った (評価 68点) まだまだ負け犬が、ほんの子供の頃、土曜の夜が楽しくて仕方なかった。だって「仮面ライダー」の放送日。それに午後9時からは土曜映画劇場があったから。忘れもしない、「荒…

負け犬は口笛を吹く「荒野の用心棒」

ヒロイズム、クールといった言葉はこの映画から学んだ気がする (評価 90点) 子供の頃、レコードにはシングルとLPがあった。シングルは表と裏に一曲ずつ、LPが今でいうアルバムだ。そのLP盤のレコードで初めて買ったのが数々のウェスタン、それもマ…