負け犬的映画偏愛録

崖っぷちの負け犬が、負け犬的な目線で偏愛する映画のことを好き放題のたまう映画録。

007

英国スパイがオリエンタルなアジアン・テイストに思い切りベクトルを振ったらA級にあるまじきB級テイストになったけど、それが案外美味だったりした件 「007黄金銃を持つ男」

負け犬の今夜のディナーはディープでキッチュなアジアの料理。黄金の年1974年のメモリアル的なボンド・シリーズの異色作にしてチープなテイストが魅力の佳作 (評価 70点) 1974年のメモワール 007ブランドのB級バカ映画 1974年のメモワー…

負け犬の大人のためのワンダーランド「007ムーンレイカー」

ただSFブームに乗っかっただけとバカにするなかれ、これはもう大人のためのオモチャ箱!あなたも楽しさ全開のひとときを本作で! (評価 80点) SF一大ムーブメント 大人のオモチャ箱 塩を吹くスペース・シャトル 懐かしき映画看板 SF一大ムーブメン…

負け犬のスパイにだって当然あっても不思議はない人生の潮時「007ダイヤモンドは永遠に」

帰って来たボンドは意外にも老けていた。それでもプログラム・ピクチャーとしては上出来でお気楽に楽しめる拾い物。 (評価 70点) ボンド イズ バック! 作品解説 トリビア ショウ マスト ゴオ オン! ボンド イズ バック! 二代目ボンド、ジョージ・レー…

負け犬のスパイの活力源はブードゥー教とブラックパワー!「007死ぬのは奴らだ」

ショーン・コネリーのカムバックも束の間、頓挫も囁かれていた007を救ったのは、ソフィスティケートな英国紳士とブラックエクスプロイテーションとの痛快なミスマッチだった。(評価 76点) 二代目で大失敗し、とりあえず渋って嫌がる初代を引っ張り出…

負け犬の二代目は可哀そう「女王陛下の007」

興行的にはイマイチでも作品のクォリティはピカ一級の残念作 (評価 70点) 二代目の悲哀の象徴のような本作、それでも二代目監督の張り切りぶりが楽しい佳作には違いない。 親の七光りとはいうけれど、とかく偉大な初代の後を引き継ぐ二代目の部は悪い。…

負け犬のロケットパック「007サンダーボール作戦」

空を飛び、海を潜る八面六臂の合間にちゃっかりお姉ちゃんとしけこむやんちゃぶりはご健在 (評価 68点) 冒頭のしめやかな葬式。悲しみに暮れる初老の参列者の女性。ところがボンド何を思ったか、この女性にパンチをくらわし吹っ飛ばす。カツラも一緒に吹…

負け犬の秘密兵器の登場「007ゴールドフィンガー」

負け犬が見る夢は金髪美女ならぬ金粉美女だった (評価 62点) オープニング。 鴨(カモ)・・?いやカモメを頭につけて偽装したボンドが海からヌっと現れる。とりあえずそのカモメが付いたマスクは脱ぎ捨て、ダイビングスーツのまま敵のプラントに忍び込…

負け犬はパロディでよみがえる「007私を愛したスパイ」

人間ドン底でも自分を笑い飛ばせば何とかなるのかも (評価 76点) 今さらながらの勝手に007シリーズ。こないだ「007二度死ぬ」を数十年ぶりに見たらそのオモチャ箱を引っくり返したような世界観に慧眼するところがあったので、昔見て、一番ましだったおぼ…

負け犬に愛の手を「007ロシアより愛をこめて」

すっかりナメていたけど見直した、イヤ、ほんとは凄かったんだ (評価 76点) 007のオリジンを目撃したら、すっかり勢いづいてシリーズ全作制覇の野望の火を絶やさんとベストワンの評価も高い「007ロシアより愛をこめて」を今更ながら見ちゃったヨ!という…

負け犬のオリジン「007ドクターノオ」

負け犬の始まりは穴・・だった (評価 64点) いきなり見たくなって、「007は二度死ぬ」を数十年ぶりに見たら、特典にあの有名なタイトルバックにまつわるドキュメンタリーがあった。 あの余りにも有名な冒頭のタイトルバック。銃口の見た目のショット。ガ…

負け犬のジャパンはフジヤマ「007は二度死ぬ」

ニギニギしいおせち料理の味もたまには楽しめる (評価 68点) 今更ながらの「007は二度死ぬ」を無性に見たくなった。勿論、子供の頃に見ているが。それというのも最近、サミュエル・フラーの「東京暗黒街・竹の家」を見たからだ。初めて見る、この映画に…