負け犬的映画偏愛録

崖っぷちの負け犬が、負け犬的な目線で偏愛する映画のことを好き放題のたまう映画録。

2021-04-04から1日間の記事一覧

負け犬の笑いと狂気は紙一重「キング・オブ・コメディ」

人は笑わずにはいられない、自分の人生の悲惨さを忘れるために。笑いとは、そもそもかくもアンビバレンツなものなのだ (評価 80点) 本作が公開されたのは、バブル真っ只中の1984年。当時、その世相を反映し、日本中のメディア、すべてが浮かれていた…

負け犬は夜行性「ナイトクローラー」

この男はワクチンなき現代の病理!コンテンツのみを偏重して突っ走る狂気な社会そのものなのだ (評価 82点) この男が目指すのは、スクープの内容の過激さのヴォルテージ。その過激さのアップだけを目指し、ひたすらに突っ走るこの男の行動は、どこか我々…

負け犬は衝突すれば分かり合えるのだろうか「クラッシュ」

人生は人と人とが絶え間なくスクランブルする交差点。だから、車のように衝突することもある。しかし、事故で負った傷も少しの思いやりと優しさがあれば癒されることをこの映画は教えてくれる (評価 88点) 総勢十数人に及ぶ、人種が違う人々のクラッシュ…

新木枯し紋次郎 第二話「年に一度の手向草」 初回放送日1977年10月12日

日活ヌーベルバーグの新たなる息吹 <姉のお光の墓参りにおとずれた紋次郎。そこで見たのは。その墓が何者かに荒らされ、そこに埋められていた身も知らぬ娘の死体だった。かつて同じ村の住人だった梅吉は、それが村の名主の娘のおせんだという。紋次郎は、真…