負け犬的映画偏愛録

崖っぷちの負け犬が、負け犬的な目線で偏愛する映画のことを好き放題のたまう映画録。

2021-01-01から1年間の記事一覧

負け犬のクリスマスはアナログ電話とオリヴィア・ハッセーちゃんの凛とした美貌で肝試し!「暗闇にベルが鳴る」

ジングルベルの鈴が鳴るクリスマスの夜をアナログ電話のけたたましいベルの音がつんざく時、ひと際際立つのはオリヴィア・ハッセーちゃんの美貌だった。 (評価 72点) クリスマスから年末にかけてのお楽しみと言えば、何と言っても正月映画。70年代半ば…

負け犬のキム・ベイシンガーのたおやかな肢体!めくるめく官能のグラビアマガジン「ナインハーフ」

天才的ビジュアリスト、エイドリアン・ラインの技巧が冴えわたる、シックでエロチックなビジュアルカタログ。ミッキー・ロークとキム・ベイシンガーのカップリングが眩しくもゴージャスなカタログ映画。 (評価 76点) ロングのシルエットで登場するキム・…

負け犬の人生は奇妙なダンス、プチエロとポン・ジュノとの意外な関係「髪結いの亭主」

人生は奇妙奇天烈で可笑しなダンス。おかしくてやがて悲しき、そして束の間のエロスの桃源郷の儚き運命に涙 (評価 78点) 一枚のレコードをかける少年の手。音楽が始まるや少年は真っ青な空の下、奇妙なダンスを踊り始める。そんなイントロで始まる本作。…

劇画!木枯し紋次郎「エロい老人の人妻へのお粥の口移しの強要に燃えた」

「宇都宮雅代妄想全開劇場!」木枯し紋次郎の第二話「地蔵峠の雨に消える」では、義父と共に暮らす人妻役に宇都宮雅代が扮し、けなげな姿を披露してくれた。義父のいいなりのまま尽くすその姿がたまらなくエロかった。 その義父がキモエロい老人だったら、こ…

劇画!木枯し紋次郎「エロい蜜壺に賽の目を振った」

「小川真由美妄想全開劇場!」 股旅ものに欠かせないキャラクターといえば、賭場の盆で白い肌を晒す女壺振り師。木枯し紋次郎の第一回「川留めの水は濁った」では、毛返しというイカサマを使って盆を荒らしまわる女壺振り師、お勝が登場した。 そのお勝に扮…

負け犬の弁護士がエロい女の汗でねばつく肌とスレンダーな肢体にメロメロになってどこまでも堕ちた件「白いドレスの女」

嗚呼、キャスリーン・ターナーの小ぶりな乳房に引き締まったその肢体。男を狂わせる南部の熱気と女の汗ばむ肌。ムーディな魅力満載の若き俊英ローレンス・カスダンの傑作フィルム・ノワール。 (評価 78点) 洋の東西を問わず、とかく男は女に弱いもの。そ…

劇画!木枯し紋次郎「草むらのエロエロな欲情」

子供の頃、紋次郎をはじめて見たとき仰天したのが、道中、若い娘が犯されている現場に遭遇しても、振り向きもせずに歩き去っていくところ。女がレイプされているのに助けもせずに立ち去るとは・・・!まるで現代人の無関心ぶりを揶揄するようなニヒリズムが…

劇画!木枯し紋次郎「エロい痴態に血が燃えた」

今でいうオカズネタのエロ本にあたる春画の世界。江戸のオカズネタと言っても侮れない。描写はそのものズバリの無修正。女性のあの部分など克明に描かれているのが驚く。それどころか、花魁風のいなせな女性が春画を見ながらオナニーにふけるなど、そのシチ…

劇画!木枯し紋次郎「大井川の土左衛門」

このマンガでは大井川ですが、紋次郎が旅をした天保の時代、水の都とも言われた江戸の町では、あちこちにあった水路や掘割に水死体が流れ着くことが実に良くあったそうです。 驚くのが、その時の対処法。江戸の庶民は水死体を見つけてもお目付け役に届けるこ…

負け犬のオーイェーイ!どいつもこいつもぶち殺せ!この物件はあたいのもの!これぞ究極の事故物件スプラッター「ドリーム・ホーム」

地獄の結束バンド!香港から飛来した、とんでもない事故物件ならぬ事故映画。可憐なヒロインが事故物件にすべく繰り広げる直視不能、それでいて社会性とちょっぴり知的な残虐ホラー! (評価 70点) マイホームの購入をお考えでしょうか?それでは香港の海…

ペットの殺処分が専門の殺し屋さんの日常(大型ペット編)

ペットの殺処分が専門の殺し屋さんが相手にするペットにも色々とあるもので・・・ さすがにゾウを散歩に連れ歩いている人は近所にもいないな~(笑)

負け犬が後戻りしなかったおかげでとんでもない袋小路に陥ってそんな不幸がとてつもなく面白い件「Uターン」

人が不幸のドン底に転がり落ちていくのを見るのほど楽しいものはない。巨匠オリヴァー・ストーンの灼熱ノワールの大傑作。 (評価 80点) 袋小路。現実にそんな状況に陥るのは願い下げだけど、映画の中で袋小路にはまり込んだ主人公がもがき苦しみ加速度的…

劇画!木枯し紋次郎「エロい肉欲に血が疼いた」

子供の頃、悩ましかったのが、夏の盛りの頃、草むらに捨てられていたエロ本。夏の日差しに照り付けられた草いきれの中、ページがヨレヨレになったそんなエロ本をおそるおそる覗き見ていた記憶がある。 後になって、あのビニ本というやつが大流行し、国道沿い…

負け犬も他人の人生を歩んでみたいとふと思う時があったりして「列車に乗った男」

水と油のように絶対に交錯しようがない人生が、一瞬交わる瞬間に涙する。黄昏の人生の機微を描いた名匠パトリス・ルコントの傑作ノワール。 (評価 78点) 誰もが他人の人生に対して思い描く憧憬や嫉妬を、僅か4日間の出会いと別れのうちに描く、ルコント…

劇画!木枯し紋次郎「納得出来ない旅支度」

そーいえば、動物園の猛獣の脱走訓練って、職員さんがライオンとかの着ぐるみかぶってやりますよね。 あれは間抜けだな~、まったく関係ありませんが(笑)

劇画!木枯し紋次郎「人工知能に明日を見た」

負け犬ドキュメント「スクランブルエッグの誘惑」

この負け犬自身の日常を描く負け犬ドキュメント!スクランブルエッグの目からうろこのメイキング!

負け犬がありがたくもないフォロワーさんに尾けられて大変だった件「イットフォローズ」

ホラホラ何かがあなたの後をつけてくる!ただ何かが後ろをついてくる、その恐怖のみを純粋ろ過して描いた新感覚ホラー! (評価 72点) ネットやツィッターなどでフォロワーさんというものが増えれば誰でも嬉しいもの。でも、自分自身の後ろに何か得体の知…

負け犬ドキュメント「負け犬さんはひとりぼっち」

負け犬の日常を描く負け犬ドキュメント!負け犬は、負け犬なのでいつもひとりぼっち。だから、会社でもこんな有様で・・・ あなたの職場でこんな人いませんか?いたらその人は間違いなく負け犬です(笑)

劇画!木枯し紋次郎「激闘!女必殺剣」

トランスジェンダーにバイセクシュアル、男と女の性別の問題も何かとフレキシブルな世の中になりましたね

劇画!木枯し紋次郎「白と黒の仁義に散った」

渡世の義理とは無縁な筈の紋次郎でも仁義の掟やしがらみから、やむにやまれず長ドスをふるわねばならないこともある。 現在でも義理は厄介なもの。思えば忖度も義理なわけで、パンダが白黒だからというわけではないけれど、物事に白黒つけるのはムズかしいも…

劇画!木枯し紋次郎「木枯しの音が消えた」

ヒュウウウ・・というあの紋次郎の木枯しの音は、紋次郎が若い頃、山中で助けられた浪人の娘、お志乃から教わったものだったというルーツが第12話の「木枯しの音に消えた」では語られた。 このコロナ過も、収束に向かいつつある今日この頃、欧米ではマスク…

劇画!木枯し紋次郎「あっしには関わりござんせん」

「あっしには関わりござんせん」 この紋次郎の決めゼリフ。70年代の空気感とマッチして一世を風靡した。ところが、紋次郎にはもう一つ、ほとんど知られていない決めゼリフがあるのをご存知でしょうか? 「あっしには言い訳などござんせん」 このセリフは1…

劇画!木枯し紋次郎「純白の乙女の祈りに萌えた」

紋次郎シリーズの約束事の一つに、どんな女に言い寄られようが、決して事には及ばないというルールがある。 しかし、紋次郎シリーズのゲスト女優陣といえば、艶っぽい女優さんばかり、ストイックな紋次郎も案外、心中ではこんな葛藤に悩まされていたのかも(…

劇画!木枯し紋次郎「引力の法則に泣いた」

紋次郎のトレードマークといえば、言わずもがなのあのバカ長い楊枝。紋次郎が楊枝を吹くと、動力源でもあるかのように楊枝が空中を一直線にすっ飛んで、矢のように突き刺さる(鉄の楊枝でもあるまいに)。 あのイリュージョンは、編集で生み出されたものだが…

劇画!木枯し紋次郎「鮮血の刃に老いを見た」

本シリーズが終了してから実に20年後、老境にさしかかった紋次郎が再び渡世の旅に出る「帰って来た木枯し紋次郎」が製作された(単発のTVスペシャルとして作られたが、あまりにも出来が素晴らしかったため、短期間ながら劇場で公開もされました)。 老境…

劇画!木枯し紋次郎「峠に泣いた!甲州路」

体の不自由な少女、お妙との出会いが描かれた第三話「峠に哭いた甲州路」。片足の無いお妙は、結局、峠の向こうの世界を見ることがかなわずに死んでしまうが、もしも峠の向こうがこんな世界だったら、見たくなかったかも!(笑)

劇画!木枯し紋次郎「旅立ちの朝に踵を返した」

紋次郎名物の一つが、映像派、市川崑監督の手による今見ても斬新無比なそのタイトルバック。 そのタイトルバック中、歩き出した紋次郎が振り分け荷物を忘れていることに気が付き、慌てて引き返すというユーモラスなカットがインサートされている。 今なら、…

劇画!木枯し紋次郎「地蔵峠の雨で冷える」

紋次郎のシリーズ中、屈指の名シーンといえば、何と言っても第二話「地蔵峠の雨に消える」の土砂降りの地蔵峠での雨中の集団戦のシーン。 あのシーンのロケは比叡山の山中で行われた。雨自体は消防車で降らせた雨だったそうですが、紋次郎役の中村敦夫をはじ…

劇画!木枯し紋次郎「川留めの水は今日も濁った」

1972年1月1日に放送が始まった紋次郎の記念すべき第一話「川留めの水は濁った」のラストシーンは、朝もやの中、大井川のほとりに佇む紋次郎のシルエットが映えるTV史上に残る名シーンだった。 このシリーズの名物の一つだった、息を呑むほど美しい日…