負け犬的映画偏愛録

崖っぷちの負け犬が、負け犬的な目線で偏愛する映画のことを好き放題のたまう映画録。

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

木枯し紋次郎 第十五話「背を陽に向けた房州路」 初回放送日1972年5月6日

その正体は小仏の新三郎! <紋次郎が、たまたま助けた庄左衛門の娘お町は、かつて行き倒れた自分を助けてくれた酌女の深雪という女にそっくりだった。そして、そのお町から、庄左衛門の村の寺を占拠して居座るならず者たちに捕えられている女の名が深雪であ…

負け犬さんの先進国の上から目線がウザイけど映像が圧巻だからまあいいやの件「アバター」

物語はナウシカを始めとする既成の物語の完全なパクリだけど、ここまでの映像の熱量を見せられたらまずはひれ伏すしかない (評価 86点) その時、その男は初めての監督となる作品のロケーションに旅立つべく、仲間が開いてくれたお別れパーティの席上にい…

負け犬さんの妻と娘をレイプされたから自警主義を始めたはずなのに何かが根本的にオカシイ件「狼よさらば」

あの「タイタニック」のジェームズ・キャメロンが最も嫌いな監督だと激白したマイケル・ウィナーの問題作とは、如何なるものだったのか? (評価 66点) 凌辱、強姦、残虐無比!目を背けたくなる暴力的なレイプシーンの、あまりにも即物的で非人間的な描写…

負け犬さんが解離性同一性障害に悩んでいたことを知ってビックリした件「バウンド」

「マトリックス4」も楽しみだけど、そもそもウォシャウスキー兄弟がウォシャウスキー姉妹に豹変するなんて誰が想像出来ただろう (評価 72点) たまたまあのシルベスター・スタローンとアントニオ・バンデラスの顔合わせが珍しくて「暗殺者」という作品を…

負け犬さんの緑と赤の板ガムは爆発しちゃって超危険でやっぱり「スパイ大作戦」だよネの件「ミッションインポッシブル」

赤と緑のガムをくっつけたらドッカ~ン!のカタルシスこそスパイ大作戦だ!ミッションインポッシブルとスターウォーズの因縁の関係をひもとく (評価 84点) 猛スピードで突っ走る列車もろともトンネルに突っ込むヘリコプター。イーサン・ハント(トム・ク…

負け犬たちの吸血酒場「フロム・ダスク・ティル・ドーン」

ヴァンパイアたちが夜な夜な集う吸血酒場。そこにとんでもない悪党がやって来ちゃったら、そりゃもう大騒ぎにもなるよね (評価 76点) タランティーノといえば、巨匠になった今でも初期のグラインドハウス的なB級ムービー臭が魅力の人。そんなタランティ…

負け犬は歯医者が嫌い「マラソンマン」

拷問マニアと健康志向のアスリート、どちらの方も楽しめるサスペンスって超お得かも (評価 84点) 走るニューヨーカー。一時期、アメリカでジョギングが大ブームになった。それも世界の中心地たるニューヨークで。当時のニューヨーカーたちはとにもかくに…

負け犬がトランプさんに見せたい映画「大統領の陰謀」

まるでわけが分からないのに面白い映画など有り得るのだろうか? (評価 82点) やっぱり電話しているお二人さん 最後まですっとこんな調子。それなのに面白い 今やすっかり負け犬となった元大統領のトランプさん。しばらく吠えていたのに、最近、鳴りを潜…

負け犬も雨には濡れる「明日に向かって撃て」

セピア色で止まったままブッチとサンダンスは負け犬の心に永遠に生き続ける (評価 80点) この作品を初めて見たのはゴールデン洋画劇場。半端ない映画小僧の道に突き進んだのも、それがきっかけだったといっても過言ではない。何より素晴らしかったのは、…

負け犬が死んでも何度も生き返って強くなるのが実に愉快だった件「オール・ユー・ニードイズキル」

トム・クルーズは無限に再生する!?トム様無限再生のループが楽しい、ヘタレの負け犬にもエールを送ってくれるトム様映画 (評価 82点) ハリウッドのネタ帳 トム様無限再生計画 装着ギアはダンボール? ハリウッドのネタ帳 この映画に対する驚きは実は映…

負け犬はディズニー・ランドからやって来る「ヒッチャー」

ここでクイズを出題。「ヒッチャー」のジョン・ライダーはディズニー・ランドからやって来ましたが、本作の監督ロバート・ハーモンはどこからやって来たのでしょうか?答えは以下・・ (評価 85点) 今更言うまでもないサスペンス・ホラーの超絶的傑作「ヒ…

負け犬とゾンビの走り初め「28日後」

ただノロノロと徘徊しているだけのジイさんやバアさんが、いきなり元気溌溂と走り出したら、あんた、そりゃもう怖いよ (評価 72点) 箱根駅伝じゃないけれど、新年早々の書初め、ならぬ走り初め、というわけで。ジョージ・A・ロメロのおかげでカルトとし…

負け犬はショッピングセンターを目指す「ゾンビ(全長版)」

ゾンビたちもショッピングセンターでソーシャルディスタンスをとっているのに感心した (評価 78点) 年明け早々、ゾンビかよ! 新年早々、すっかり巣ごもってじっくり見たくなるのは箱根駅伝ならぬ、やっぱりゾンビだね、ということで偉大なるジョージ・…

負け犬おやじたちの真夏の饗宴「ダイハード3」

サイモン曰く負け犬おやじたちが駆けずり回るのを見るほど面白いものはない (評価 80点) 新年早々、北風が吹きすさぶ今日この頃にぴったりな死なない奴の第三弾。何を隠そう、ダイハードシリーズ中、負け犬がもっとも気に入っているのが本作だ。ただし、…

負け犬の頭は爆発する「フユーリー」

フラストレーションも溜まりすぎると最後は頭もろとも爆発するものなのです (評価 75点) キャリーをヒットさせ商業作家として一躍注目されるものの、また本来のクセでアングラ臭の強いマニアックな作品を作ってしまい、自ら低迷したデ・パルマが再びエン…

負け犬少女は超能力者「キャリー」

ブライアン・デ・パルマという人の存在が自分の映画遍歴の中でいかに大きいか改めて知った。 (評価 80点) ブライアン・デ・パルマを初めて知ったのがこの「キャリー」だった。当時、本国でスマッシュヒットしたホラーがいくつかあって、日本ではこの「キ…

負け犬が欲しがる卵「アニー・ホール」

人間、誰もが誰かの卵を欲しがって生きている。可笑しくてやがて悲しきエンディングのその余韻はいつまでも心に残り続けるものなのです (評価 88点) 1977年という曰く付きの年にこの作品はアカデミー作品賞を受賞した。いわば映画の流れが変わった年…

負け犬の箱詰めセット「ヘルレイザー」

究極の快楽と引き換えにセットで魔導士がオマケについてくる・・って損なのか得なのか、どっちだろう? (評価 70点) 80年代~90年代前半といえば、それはもうレンタルビデオの全盛期。まだTSUTAYAもない時代、ビデオ屋は完全に個人事業で店ご…

負け犬の正体はおっちょこちょい「ジャッカルの日」

ゴルゴ13みたいなスゴ腕のスナイパーだと思ったら意外と間抜けだった (評価 70点) 若い頃の一時期、熱心に読んでいた作家がいた。膨大な情報を駆使した政治的スリラーで、情報小説的側面を持つサスペンスというスタイルを確立したフレデリック・フォー…

負け犬さんの新年明けまして「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」

新年早々とくれば、やっぱりゾンビ抜きには語れないよね (評価 72点) お正月とくれば、誰でもご陽気に、にぎにぎしくいきたいところ、でも、ちょっと待て。今はまだコロナ過。ウィルスの変異も騒がれている。まだまだ気を抜いている場合などではないぞ。…