アクション
マックイーンがコルト45を構えるそのポーズ。ポンプ式ショットガンをぶっ放すそのスタイルが70年代アクション映画のエンブレムとして刻まれた永遠の傑作 (評価 82点) 笑わないはずの「わらの犬」がはじめて笑った。ハリウッドの反逆児が、人生で唯一…
野良犬から生まれた孤高の一匹狼が、超法規的処刑人と化した白バイ軍団と激突する。まさにアクション映画ファン垂涎のドリーム・マッチのはずがトホホな結果に。それでも今だからこそ放つ本作の魅力を再発見 (評価 72点) ダーティハリーはあのクロサワの…
やさぐれたリーマンをナメるなヨ!塩対応にもウンザリだ!とにかくオレは家へ帰りたいだけなんだ!サラリーマンが家に帰って何が悪い。これぞハイパー・テンションムービーの痛快作 (評価 85点) 夏になったら見てしまう。夏でなくても見たくなる。ただ面…
チンピラが自分のテリトリーまで逃げ帰る。たったそれだけのストリートギャングの一夜の逃走劇に炸裂するヒル節に酔え! (評価 79点) 80年代、最も勢いに乗っていたアクション映画監督といえばこの男抜きには語れない。ウォルター・ヒル。この男に任せ…
文字通りの賞金首に群がる負け犬どもの壮絶かつ悲壮な末路へのささやかな手向けがギターの音色なのか (評価 74点) 負け犬を描いた映画は数々あれど、ただその散り様を描くだけではない、それを滅びの美学にまで昇華し得た作家はおそらくサム・ペキンパー…
本作のキャッチフレーズは淡々(タンタン)。この熱さゼロの淡々とした静かなる復讐談はおそらくクセになる (評価 70点) 本作、脚本があの「タクシードライバー」のポール・シュレイダーのアクションものの渋めの佳作とあって、その昔、見るのを切望して…
追う逃げる追う、そしてまた逃げる!走り続ける連鎖が永久運動のように途切れることがないこの映画の画面から迸るエネルギーの熱さに誰もがきっと火傷する (評価 80点) 『ノンストップ』という言葉、ノンストップ・アクション、ノンストップ・スリラー、…
日本のサブカルのマンガ、アニメのハリウッド実写映画化はことごとく失敗してるけど、本作はどうなのか? (評価 20点) 木城ゆきと氏の原作「銃夢」はビジネス・ジャンプで連載が始まった時、たまたま第一話をリアルタイムで読んだと記憶する。確かに第一…
列車のタダ乗りのためだけに激闘する男たち?そんな企画が通った上に、傑作映画が誕生するそんな夢のような時代が存在した。 (評価 90点) 本作の存在を知ったのは、映画雑誌に載っていたアーネスト・ボーグナインのシャックとリー・マービンのエースが血…
すっかり落ち目な大監督が本気出したら、狂い咲きみたいでスゴかったのともう一つのエンディングにもビックリした (評価 89点) オープニングのタイトルバックのカッコ良さには悶絶必至 やっぱりウィリアム・フリードキンだぜ!と劇場で思わず喝采を上げ…
もう何十年間もブッ飛ばされ続けるダイナマイトのようなこの作品の凄さは一体何なんだ! (評価 96点) あの文豪、池波正太郎の名著『食卓の情景』に本作「フレンチコネクション」について言及したくだりがある。あの屈指の名場面。麻薬組織のトップ、シャ…
あの「タイタニック」のジェームズ・キャメロンが最も嫌いな監督だと激白したマイケル・ウィナーの問題作とは、如何なるものだったのか? (評価 66点) 凌辱、強姦、残虐無比!目を背けたくなる暴力的なレイプシーンの、あまりにも即物的で非人間的な描写…
赤と緑のガムをくっつけたらドッカ~ン!のカタルシスこそスパイ大作戦だ!ミッションインポッシブルとスターウォーズの因縁の関係をひもとく (評価 84点) 猛スピードで突っ走る列車もろともトンネルに突っ込むヘリコプター。イーサン・ハント(トム・ク…
B級映画の帝王ジョン・カーペンターが最もその輝きを放った超傑作 (評価 85点) 『籠城』、B級映画を偏愛する人間ならその言葉に食指をそそられない人間は。いないのではなかろうか、尚且つ、そのタイトルが漢字四文字だけの簡潔な”要塞警察”というタイ…
テメエの身の程をわきまえろ!とカーペンターは怒り狂った (評価 72点) 「要塞警察」というB級映画の金字塔的傑作を放ち、批評家、映画野郎から俄然、注目を浴びたジョン・カーペンターが、低予算で高収益が狙えるホラーというジャンルにベクトルを振る…
一匹狼はピストルを追いかける野良犬だった (評価 82点) この作品を初めて見たのは淀川長治解説の日曜洋画劇場。以来、数十年、数えきれないくらい見ている。それなのに、まだ見足りない。しばらく『ダーティハリー断ち』をしていると、ウズウズしてきて…
小指を詰めるって爪を切るぐらいの痛さしかないんだってことを、この映画で初めて知った (評価 76点) 最初に見た時はズッコケたのに、後になって好きでたまらなくなる映画というのはあるもので、負け犬的には、そんな映画がまさにこれ。 1974年、ま…
黒ゴマが髪の毛にはいいらしい (評価 74点) というわけでコン・エアー。勿論、過去に見た作品だ。しかし、近頃ニコラス・ケイジが何だかやけっぱちらしいという風のうわさを耳にしてまた十数年ぶりに急に見たくなった。 正当防衛で犯した殺人罪により服…
相手によっては乗車拒否したい時もありますよね (評価 55点) そもそも期待をするなという方が無理というもの。監督が、漢映画が好きな奴なら嫌いなわけがないマイケル・マン。主演の殺し屋がトム・クルーズ、巻き込まれるタクの運ちゃんがジェイミー・フ…
いったい、マフィアの姉さんとあの「風の谷のナウシカ」に共通点があっただなんて誰が想像出来るだろう (評価 80点) いやぁ~!あのグロリアのオープニング、素晴らしかった。今度、オレが作るアニメにパクッてやろう・・というガラの悪い口調ではないけ…