負け犬的映画偏愛録

崖っぷちの負け犬が、負け犬的な目線で偏愛する映画のことを好き放題のたまう映画録。

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

負け犬の風邪は禁物クシャミだけには気を付けろ「サブウェイ・パニック」

制御不能の地下鉄が突っ走る。70年代パニック・サスペンスの金字塔。車内ではマスクは必ずお付けください (評価 84点) 人間クシャミ一つでエラいことになってしまったという話。たかが風邪とナメるなかれ。それもこれもマスクをしなかったエチケット違…

負け犬の中間管理職の悲哀「切腹」

中間管理職の末路は昔も今も切腹なのか!この上もなくスリリングな身の上話に釘付け必至! (評価 85点) 武士といえども、いわばただの宮仕え。サラリーマンでいえば中間管理職。コロナ過の現在、屋台骨が傾いてあえなく放逐される憂き目に会えば、リーマ…

負け犬は我が家を目指す「フォーリング・ダウン」

やさぐれたリーマンをナメるなヨ!塩対応にもウンザリだ!とにかくオレは家へ帰りたいだけなんだ!サラリーマンが家に帰って何が悪い。これぞハイパー・テンションムービーの痛快作 (評価 85点) 夏になったら見てしまう。夏でなくても見たくなる。ただ面…

負け犬の悲しき遺伝子のソナタ「ガタカ」

これはまさに、SF版の「太陽がいっぱい」。切ないナイマンの音楽がいつまでも心に残る傑作 (評価 78点) 人間は生まれついての宿命や運命には逆らえない。しかし、その宿命が人間のシステムで定められたものなら覆すことも不可能ではない。人間が夢を見…

負け犬の巨匠との見果てぬ遭遇「殺人の追憶」

韓国のクロサワとの初めての遭遇は忘れることが出来ない強烈な体験だった (評価 95点) 今や押すに押されぬ世界の巨匠ポン・ジュノ。かつて小さな映画館で体験したその未来の巨匠との初めての遭遇は生涯忘れることが出来ないものとなった。 もう長年、映…

木枯し紋次郎 第三十二話「明鴉に死地を射た」 初回放送日1973年2月17日

さしずめ紋次郎VS子連れ狼、勝つのはどっちだ <反目する一家の片割れが用心棒に雇ったのは、酒に狂い人を斬りまくる鬼神のようなスゴ腕の剣客だった。又兵衛と名乗るその浪人と出会いがしら一瞬、剣を交えた紋次郎だったが、又兵衛には着かず離れず寄り添…

負け犬はキャットフードがお好き「ロング・グッドバイ」

これぞネオ・ハードボイルドの金字塔?実に心地よいこの圧倒的なグルーブ感を体感せよ! (評価 80点) この負け犬のヘタレな生き方を決定づけたといっていいTVシリーズがある。その名は「探偵物語」。吹き溜まりのような街で探偵稼業を営む工藤が毎回、…

負け犬と猿は犬猿の仲、果たしてコングはメイン・イベンターとなり得るか「キング・コング髑髏島の巨神」

ゴジラVSコングのゴングが迫る中、本作で務めた前座の役割をコングはひとまず十分に果たしてくれたといってもいいのではないでしょうか (評価 70点) キング・コングの原体験はTV放送で見たストップモーションのコングだった。ストップモーション独特…

負け犬は夜の街を駆け抜ける男は黙って「ウォリアーズ」

チンピラが自分のテリトリーまで逃げ帰る。たったそれだけのストリートギャングの一夜の逃走劇に炸裂するヒル節に酔え! (評価 79点) 80年代、最も勢いに乗っていたアクション映画監督といえばこの男抜きには語れない。ウォルター・ヒル。この男に任せ…

負け犬の鉄人仮面のプロトタイプはポンコツ大魔神だった件「アイアンマン」

DIY感覚なハンドメイドのヒーローのオリジンは、良く出来たスクリプトで何回見ても楽しめる (評価 80点) ローマは一日にして成らず。無知なゆえローマ帝国がどれだけの年月をかけて出来たかは知らないけれど、今や映画業界に燦然と聳え立つマーベル帝…