2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧
第二次大戦の勝利の美酒に酔い謳歌する超大作。とにかくその物量に圧倒される3時間。更には史上最大の編集ミス?にも、ビックリした! (評価 70点) 次から次へと繰り出されるスターたちが圧巻そのもの。これは、まるで何処を切ってもスターの顔が現れて…
カンヌ映画祭の大舞台を制したのは、インディペンデンス出身の小さな一匹の蚊だった。コーエン兄弟のシュールなノワール・スリラーの傑作映画。そのオリジナル・スクリプトをご紹介 (評価 84点) ON BARTON FINK He is a bespectacled man in his thirtie…
テリー・ギリアムも惚れ込んだ絶品のオリジナルスクリプトによる、近未来SF。そのカレイドスコープのように入り組んだ精緻な構成は今なお圧巻。ハリウッドでもっともセンセーショナルとも言われたデヴィッド・ピープルズによるオリジナル脚本の抜粋をご紹…
意外や意外な、菅笠スタイルの紋次郎? <山中でイノシシに襲われ、重症を負った紋次郎を助けたのは、越堀の貸元、仁五郎とその娘のお絹だった。敵対する竹蔵一家との勢力争いに陥落寸前の越堀一家は紋次郎に、傷の養生も兼ねて逗留を勧めるが、紋次郎はこれ…
アメイジング・ヤマグチのデッドプールのフィギュアのあまりのカッコ良さに一目惚れし、半年間も悩んだ挙句、年甲斐もなくそのフィギュアをまんまと買ってしまったこの負け犬。よもやと思ってみたパート2は大正解の快作でした (評価 72点) 失望の一作目…
アメイジング・ヤマグチのデッドプールのフィギュアのあまりのカッコ良さに一目惚れし、半年間も悩んだ挙句、年甲斐もなくこの負け犬は、そのフィギュアを買ってしまいました。それなのに勇んで食ったチミチャンガの味はとても美味とは言い難かった (評価 …
オーソドックスなエンタメとはまさにこれ。テクニカラーの雄大な自然の中で語られる復讐冒険談が実に楽しい (評価 74点) 若きマックイーンのフレッシュな魅力が存分に楽しめる。昔、懐かしいテイストの絶品ウェスタン。 本作を初めて見たのは、おそらく…
たとえば、たった一本だけ映画を持って行ってもいいとしたら、人はどの映画をチョイスするのだろう? (評価 80点) ずっと長年、見たくてたまらない映画があった。でも、劇場映画ではない、たった25分の短編映画(実はオリジナルは三部作の劇場映画だっ…
コンマ一秒が勝敗の分かれ目となる世界で生きるアスリート。中でもスピードと恐怖のせめぎあいのダウンヒルのスキー・レースという珍しい題材を扱いながらも、一瞬の普遍的な感情をシャープに切り取ってみせた佳作 (評価 72点) 本作でまず驚くのが、ロバ…
圧倒され、笑わされ、泣かされる、エンタメ要素がすべて真空パックされたような映画小僧のためのドリーム・ランド! (評価 90点) 映画は何のために見るのだろうか?時間を忘れ、感情を揺さぶられ、最後に感動したいから、その鳥肌が立つ感覚を味わいたい…
戦争が生んだ究極の『ぼっちキャンプ』は一人ではなくふたりぼっちのサバイバルだった! (評価 78点) 古今東西の昔から負け犬というのはひねくれものと決まっている。だから映画も一風変わったシュールなものが好きなのだ。ところが、負け犬が昔から偏愛…
男と女、家族とシングル。もっともシンプルで、もっともありふれた題材から生まれた超絶ホラーの大傑作! (評価 84点) 世間で話題になりながらも何の因果か見ないまま、何十年も過ぎてしまっている。そんな映画がありませんか?この負け犬にとっては、本…
神様も虎にはなれなかった!夢で終わった映画の神様、黒澤明ハリウッド・デビューの真相を暴く! (評価 70点) 誰もが待ち望んでいたであろう、黒澤明のハリウッド・デビュー。しかし、その夢は突然の降板劇によって、遂に実現しなかった。今も尚、謎とさ…
何が怖いって、作ってる本人が何作ってるか分かってないことが一番怖い! (評価 30点) 映画遍歴を続けていると、作っている監督本人が、自分が何を作っているかすら分かっていないような作品に出くわすことがある。その傾向は、やっぱりホラーのジャンル…
次回が最終回のサスペンス <仇敵を探して旅を続ける一人の武士。土橋征之進と名乗るその武士は、父親を殺した上に許嫁をさらって逃げた小平太という男の行方を追っていた。紋次郎は、その頬の傷から、征之進に小平太だと思い込まれ、仇討ちを挑まれる。誤解…
着ぐるみのクリーチャーがバリー・マニロウのポップスをデュエットで歌う!デル・トロのセンスに心から涙した (評価 80点) 1作目がダメダメなのに、2作目が超傑作という、映画セオリーの常識を覆すようなスタンドプレイをやってのけることはきわめて至…
野良犬から生まれた孤高の一匹狼が、超法規的処刑人と化した白バイ軍団と激突する。まさにアクション映画ファン垂涎のドリーム・マッチのはずがトホホな結果に。それでも今だからこそ放つ本作の魅力を再発見 (評価 72点) ダーティハリーはあのクロサワの…
いくら好きなデル・トロにヘルボーイとはいえ、一本丸ごとドレスリハーサルというのは、ちとツライ。やはり本番が見たかった。 (評価 60点) デル・トロも天才と呼んではばからないマイク・ミニョーラが描くヘルボーイ。実は自分も早い時期からヘルボーイ…
黒澤明の代表作の一本でもあり、格差社会を正面から捉えた犯罪サスペンスの傑作 (評価 85点) 緊密なスクリプト、脚本の妙味、警察サスペンスの醍醐味が存分に堪能できる今なお不滅の傑作。ハイコントラストのモノクロームの映像の中、浮かび上がる犯人役…
コーエン兄弟のデビュー作にして、その作品群中、極私的最高傑作。勘違いと思い込みが生み出す殺人の連鎖のノワールの魅力をそのスクリプトから読み解く! (評価 84点) INT. CAR NIGHTWe are looking at the backs of two people in the front seat--a m…
一部のスキもないスクリプト。映画の命は、やはり脚本であることを思い知る。冒頭から疾走する異様な熱気が2時間30分にわたってみなぎる。それもそのはず停まりたくても停まれないノンストップサスペンスの決定版 (評価 88点) 停まりたくても停まれな…
その切ない背中がただ白に消える <雪深い宿場で紋次郎が出合ったのは、幼い子供を連れるお春という女だった。亡き姉の子、秀太郎と母親との三人で暮らすお春。父親の政吉は秀太郎を身ごもらせ村からはるか昔に消えていた。父親のない子を育て、村のものたち…
人種差別の根深い因果に今も翻弄され続けるアメリカ。赤狩りの弾圧をバネに撮ったはずの作品はなかなかにツライものだった。 (評価 65点) ニュー・シネマ系列のウェスタンとして名を連ねる本作。ロバート・ブレイクにレッドフォードの両ロバートの共演も…
時は金なり。でも、時間は駆け足で去っていくもの。さすれば走って追いかけるしかない。あっぱれな韋駄天娘。気分はもうエクササイズ、全力で走れ!ドイツ発のランニング・ムービー! (評価 70点) ローラが走るただひたすら。走れば、たとえ負け犬でも三…
ダバダバダ、ダバダバダ、ダバダバダ、ダ~バ~ダ、ダバダバダ、ダバダバダ、ダ~バダ、ダバダバダ、ダバダバダ~♪このスキャットとメロディこそ我が人生のリズム (評価 80点) 有名過ぎる本作とそのテーマ曲。この「男と女」ほどクラシックという古めか…
「コブラ」のパクリネタにして記憶覚醒SFアクションの元祖、そして今やカルトといってもいい快作のスクリプトは、またしてもバーホーベンの奥さんのチョイスだった! (評価 78点) 1990年、シュワちゃん人気絶頂期、満員の難波の映画館で見た記憶は…
不快指数100パーセント!不愉快至極、決してこんな映画は見てはいけない。吐き気をもよおしてもかまわない方だけにお勧めします (評価 60点) まあ長年、映画を見ていると、絶対に他人にはお勧めできない映画というものがあるもので。この「ありふれた…
白いダッジ・チャレンジャーが砂漠に描いたタイヤの跡は、セブンティーズの不滅のモニュメント (評価 82点) 映画は始まりから終わりまで、ただひたすらに突っ走る。そしてラストに炸裂して燃え尽きる。それ以外、何も足さない、何も描かない。ただ走るだ…
おせち料理は不味いものと相場が決まっている。しかし、こんなにバラエティがあって美味しいおせち料理もあるのだ (評価 84点) 1977年の12月。その年のお正月映画として本作が公開された時、「ロードショー」誌のグラビア特集記事に当時サブカルの…
どこの世界にもいる一発屋。華々しく打ちあがりそのまま星の藻くずとなるはずの一発屋がここまで生き残ったのは何故だろう?そこにはロッキーとマンガ家との意外な関係があった。あふれるほどの感動と共に、今だからこそ「ロッキー2」は色々なことを教えて…