負け犬的映画偏愛録

崖っぷちの負け犬が、負け犬的な目線で偏愛する映画のことを好き放題のたまう映画録。

劇画!木枯し紋次郎「あっしには関わりござんせん」

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「あっしには関わりござんせん」

この紋次郎の決めゼリフ。70年代の空気感とマッチして一世を風靡した。ところが、紋次郎にはもう一つ、ほとんど知られていない決めゼリフがあるのをご存知でしょうか?

「あっしには言い訳などござんせん」 このセリフは1977年に始まった新木枯し紋次郎中村敦夫自身がキャッチフレーズとして考案したものだった。時代の潮流を読み違えたかのように短命に終わった新シリーズでしたが、この「あっしには言い訳などござんせん」・・色々なシーンで試されては如何でしょう?

 

劇画!木枯し紋次郎「純白の乙女の祈りに萌えた」

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紋次郎シリーズの約束事の一つに、どんな女に言い寄られようが、決して事には及ばないというルールがある。

しかし、紋次郎シリーズのゲスト女優陣といえば、艶っぽい女優さんばかり、ストイックな紋次郎も案外、心中ではこんな葛藤に悩まされていたのかも(笑)

 

劇画!木枯し紋次郎「引力の法則に泣いた」

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紋次郎のトレードマークといえば、言わずもがなのあのバカ長い楊枝。紋次郎が楊枝を吹くと、動力源でもあるかのように楊枝が空中を一直線にすっ飛んで、矢のように突き刺さる(鉄の楊枝でもあるまいに)。

あのイリュージョンは、編集で生み出されたものだが、中にはアナログチックな涙ぐましい特殊効果を駆使したものもあって、見ていると楽しい。

アナログは永遠に不滅です(笑)

 

劇画!木枯し紋次郎「鮮血の刃に老いを見た」

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本シリーズが終了してから実に20年後、老境にさしかかった紋次郎が再び渡世の旅に出る「帰って来た木枯し紋次郎」が製作された(単発のTVスペシャルとして作られたが、あまりにも出来が素晴らしかったため、短期間ながら劇場で公開もされました)。

老境とはいえ、50代、しかし、昔は50になればリタイヤして隠居するのが普通だったらしい。しかし、今は経済的にもそんなことは許してくれません!(笑)

それに博徒などよりもっと恐ろしい成人病という敵もいますしね~

 

 

劇画!木枯し紋次郎「峠に泣いた!甲州路」

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体の不自由な少女、お妙との出会いが描かれた第三話「峠に哭いた甲州路」。片足の無いお妙は、結局、峠の向こうの世界を見ることがかなわずに死んでしまうが、もしも峠の向こうがこんな世界だったら、見たくなかったかも!(笑)

 

劇画!木枯し紋次郎「旅立ちの朝に踵を返した」

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紋次郎名物の一つが、映像派、市川崑監督の手による今見ても斬新無比なそのタイトルバック。

そのタイトルバック中、歩き出した紋次郎が振り分け荷物を忘れていることに気が付き、慌てて引き返すというユーモラスなカットがインサートされている。

今なら、さしずめこんなところでしょうか(笑)

 

劇画!木枯し紋次郎「地蔵峠の雨で冷える」

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紋次郎のシリーズ中、屈指の名シーンといえば、何と言っても第二話「地蔵峠の雨に消える」の土砂降りの地蔵峠での雨中の集団戦のシーン。

あのシーンのロケは比叡山の山中で行われた。雨自体は消防車で降らせた雨だったそうですが、紋次郎役の中村敦夫をはじめスタッフたちは何日も曇天待ちをする羽目になったらしい。

冷たい消防車の雨の中のロケでは、きっとこんなNGシーンもあったことでしょう(笑)