「あっしには関わりござんせん」
この紋次郎の決めゼリフ。70年代の空気感とマッチして一世を風靡した。ところが、紋次郎にはもう一つ、ほとんど知られていない決めゼリフがあるのをご存知でしょうか?
「あっしには言い訳などござんせん」 このセリフは1977年に始まった新木枯し紋次郎で中村敦夫自身がキャッチフレーズとして考案したものだった。時代の潮流を読み違えたかのように短命に終わった新シリーズでしたが、この「あっしには言い訳などござんせん」・・色々なシーンで試されては如何でしょう?
紋次郎シリーズの約束事の一つに、どんな女に言い寄られようが、決して事には及ばないというルールがある。
しかし、紋次郎シリーズのゲスト女優陣といえば、艶っぽい女優さんばかり、ストイックな紋次郎も案外、心中ではこんな葛藤に悩まされていたのかも(笑)
紋次郎のトレードマークといえば、言わずもがなのあのバカ長い楊枝。紋次郎が楊枝を吹くと、動力源でもあるかのように楊枝が空中を一直線にすっ飛んで、矢のように突き刺さる(鉄の楊枝でもあるまいに)。
あのイリュージョンは、編集で生み出されたものだが、中にはアナログチックな涙ぐましい特殊効果を駆使したものもあって、見ていると楽しい。
アナログは永遠に不滅です(笑)
体の不自由な少女、お妙との出会いが描かれた第三話「峠に哭いた甲州路」。片足の無いお妙は、結局、峠の向こうの世界を見ることがかなわずに死んでしまうが、もしも峠の向こうがこんな世界だったら、見たくなかったかも!(笑)
紋次郎名物の一つが、映像派、市川崑監督の手による今見ても斬新無比なそのタイトルバック。
そのタイトルバック中、歩き出した紋次郎が振り分け荷物を忘れていることに気が付き、慌てて引き返すというユーモラスなカットがインサートされている。
今なら、さしずめこんなところでしょうか(笑)