負け犬的映画偏愛録

崖っぷちの負け犬が、負け犬的な目線で偏愛する映画のことを好き放題のたまう映画録。

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

負け犬のサヨナラだけが人生じゃない「グッバイガール」

サヨナラばかりされているあなたに贈る応援歌!ウィットの効いたセリフ満載、素敵な主題歌が魅力のヒューマン・コメディ (評価 78点) サヨナラばかりされている子連れのダンサーと売れない役者の凸凹コンビ。そんな二人がカップルに!とにかく見るとハー…

負け犬の合言葉はアナーキー!黒メガネの兄弟が地球を救う「ブルースブラザーズ」

黒メガネの兄弟の方向性無視の徹底した破壊と爆発するパワー。それにイカすソウルフルなナンバーが加わればこの兄弟の向かうところ敵など無し! (評価 88点) パワフルで破天荒そのものの唯一無二なミュージカル。二度と実現不可能なバイタリティは生命の…

負け犬がもっとも嫌いなタイプの映画「シン・ゴジラ

無様な置物のように微動だにしないゴジラ!全編にわたって繰り広げられる全く無意味なクソ小難しい会話の応酬!まさしくこれは史上最低のゴジラ映画だ! (評価 5点) 内閣がどーとか、政治がどーとか、日米安保がどーとか、そんな無意味なものばかりにアン…

負け犬もこれを観ずして死にたくない!「太陽を盗んだ男」

ジュリーと文太の生涯最高の対決!ゴジラが日本に宣戦布告しケンカを売った!もう二度と実現し得ない大日本活劇映画の最高峰! (評価 90点) ひとりぼっちのやさぐれ教師が、盗み出したプルトニウムで手に入れた悪魔の力。70年代末に日本に誕生したのは…

負け犬のダーティハリーの最強の敵はただ厚かましいだけのオールドミスのオバさんだった件「恐怖のメロディ」

ハリー・キャラハン最大のピンチにして、映画界最大の巨匠クリント・イーストウッドの記念すべき監督デビュー作 (評価 80点) 赤の他人が自分のプライバシーに土足でズカズカと侵入してくる恐怖!イーストウッドが初監督にしてヒッチコックをもしのぐスリ…

負け犬の優等生は熟女の脚がお好き「卒業」

斬新で独創的な映像テクニックのパノラマ、さらには脚フェチには堪らないアン・バンクロフトの足の美しさ!ニュー・シネマの不滅の代表作! (評価 88点) 半世紀の時を超えても、まったく古びない、シンプル且つ驚異の映像テクニックとサイモン&ガーファ…

負け犬のヒッチハイカーは猫と旅するノマドな老人「ハリーとトント」

老いても尚、ポジティブに生きることが出来るか?オン・ザ・ロード!ハリーと猫のトントの旅に終わりはない!(評価 80点) 路上に暮らすノマドたち、それが老人であっても何もオカしくはない。ニュー・シネマが到達したそのノマドの相棒は一匹の猫だった…

負け犬のアナログのタコ親父の大逆襲「ダイハード4.0」

宙を飛ぶ車がヘリを撃墜し、ジェット機の翼に飛び乗っても振り落とされねえ!デジタル・エイジも重力もオレには関係ねえ!あるのはアナログな根性のみ! (評価 79点) みっちりとデジタルで作りこまれた画面狭しと、汗臭いアナログオヤジが飛び回る!負け…

負け犬もいつの日かきっと「ティファニーで朝食を」

やさぐれたハリガネ女と囲われものの駆け出し作家!負け犬同士のカップルのビタースウィートなラブストーリー (評価 74点) 雨の中のキッス!永遠の名曲ムーン・リバーが奏でるアウトローたちのラブ・ロマンス。 映画は、ファースト・シーンが命とは言う…

負け犬のアホらしき赤と青のサスペンス!「ジャガーノート」

赤と青、どっちを切れば助かるか!生死を分かつ運命は、爆発物処理のプロフェッショナル、ファロンに託された!良質のサスペンスのはずが、実はズッコケすれすれのボーダー・ランナーだった!(評価 59点) 70年代に隆盛を極めたパニック・サスペンス。…

負け犬さんは一休さんのように賢くて才気煥発だったという件「殺人者はライフルを持っている」

使い捨てのC級ホラー・フィルムとネオ実録タッチの犯罪ストーリーが見事に融合する奇跡の結晶を目撃せよ! (評価 80点) スクリーンに映る虚像と、目の前の実像の幻影に屈服する猟奇犯罪者。若き情熱と切れ味鋭い才能のみが成し得る奇跡がここにある。 …

負け犬もかつてはなりたかったサムシング「の・ようなもの」

何物でもない、何物にもなりきれない、そんな人間たちに注がれる溢れるほどの愛情!やっぱり人間って素晴らしい! (評価 88点) 夜明け、うっすらと明けかかった隅田川のリバーサイドをツィートしながらただ歩く志ん魚(しんとと)。たったそれだけのシー…

負け犬の一日だけの永遠のホリデイ「ローマの休日」

今なおチャーミング!今だからこそチャーミング!オードリーのコケティッシュな魅力が炸裂するエンターティメントの一級品! (評価 84点) 刻々と時を刻む、一日だけの永遠の時間。焼き付けられる忘れ得ぬ思いでと儚いロマンス。しかし、そのバック・スト…

負け犬のうれし恥ずかし初体験「仁義なき戦い」

義理任侠に背をむけ、ステレオタイプのヤクザ映画を根底から破壊したレジェンドとこの年になって初めて御対面! (評価 74点) 着流しを着て殴りこむ、古き良きヤクザはもうここにはいない。ただひたすら金の匂いを本能で嗅ぎつけ、謀略に明け暮れる極道を…